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デザイナー採用広報の熱量は高かった!〜採用広報大会議 vol.1 レポート〜

こんにちは、CX1チームのGOです。この記事では、私が運営に関わったイベント「採用広報大会議」のレポートをお届けします。なお、当日の様子をライブ感とともにお楽しみになりたい方は、ぜひハッシュタグ「#採用広報大会議
をご覧ください。

イベント概要

「採用広報大会議」は、採用に携わる広報担当者が一堂に会し、ノウハウを共有することで、採用活動の活性化を目指すイベントです。今回は「デザイナー採用に携わる」採用広報の方々を対象としました。
記念すべき第1回では、サブタイトルを「どうする?これからのデザイナー採用」としてLTや座談会で各社の取り組みや悩みを議論しました。また、イベント終盤に設けられた懇親会では、同じ課題に取り組む同業者、いや「仲間」との垣根を超えた情報交換やコラボレーションのきっかけづくりを目指しました。
111名にお申し込みいただき、実際にご参加いただいたのは94名(参加率81%)。参加率は7割程度かなと予想していたのですが、それを大きく上回る方にご来場いただき、この会、そしてテーマに対する熱量の高さを感じました。

デザイナー採用広報の現状

このイベント内容についてレポートする前に、簡単に現在のデザイナー採用広報の現状について私見を述べさせていただければと思います。
現在、優秀なプロダクトデザイナーの需要は増す一方で、特に、シニアレイヤーの採用は企業にとって重要な戦略的課題であり、プロダクトの成功を左右する鍵となります。
彼らは卓越したデザインスキルだけでなく、プロジェクトの未来像をメンバーに提示することでリーダーシップも発揮できますし、プロジェクトの枠を超えて会社のビジネスそのものにも多くの問題解決策をもたらすことでしょう。
しかし、そのような経験豊富なデザイナーは市場においても極めて希少であり、採用においては厳しい競争にさらされています。彼らを引き寄せ、自社のビジョンに共感してもらうことは、ますます困難な挑戦となっています。そのため、自社のデザインやデザイン組織をいかに具体的に、解像度高く外部に理解してもらうための施策を担う「デザイナー採用広報」もまた役割が大切になってきます。

このイベントを開催したキッカケ

発端は、私が2024年1月に参加した社外のデザイン系イベントでした。その日の懇親会で、私はシラフにもかかわらず、ご一緒したnote株式会社の宇野さんに、日々の悩みを吐露していたのです。
当時の私はデザイナー採用広報という業務にやりがいや面白みを感じながらもさまざまな状況によって、思うように進められていませんでした。そんな話を聞いた宇野さんが私に投げかけてくださった言葉がこのイベントのキッカケになりました。

「GOさんが、そういう悩みを共有するイベントをやればいいじゃないですか」

そのイベントの帰り道、電車に揺られながらニーズを確かめるポストをしたところ多くの方からご賛同いただいただけでなく、ともにこのイベントを実現する仲間も集まってくれることになったのです。

もともとは、私の個人的な悩みに端を発した思いつきが、結果として100人近い方に来ていただけるイベントとして開催できるに至ったのは、豊富な経験と高い実務能力とホスピタリティを兼ね備えた仲間がいたからこそでした。
「デザイナー採用に関わる人が、明日からまた頑張ろうと思えるイベントをやりたい」という、機能ではなく感情に振り切った開催理由に賛同してくれた運営の仲間にはこの場を借りてあらためてお礼を伝えたいと思います。

こぎそ / Algomatic CoS ,DevRel https://twitter.com/kgsi

坪内 Gaudiy DesignOps https://twitter.com/mrhiro1112

さとりこ / root https://twitter.com/tomatomaru_maru

たけ(竹内 裕和)|デザインディレクター https://twitter.com/UJIxUJI

イベントレポート

会場は、株式会社リクルートさんにお貸しいただきました。私は初めてお邪魔したのですが、東京駅を見下ろすビルの41階という高層階にあり、またその落ち着いた内装も相まって、浮世離れした雰囲気です。
日常の悩みを解き放って明日から頑張ろう、という思いを込めたイベントには最適な環境だったと思います。

なお、僭越ながら私からは、開会のご挨拶とイベントの趣旨説明をさせていただきました。

各社が採用のナレッジをシェアしたLT

LTのトップバッターは、株式会社ルート のsatoricoさん。現在実践されている全社を挙げた採用体制の構築について、お話しいただきました。

長期的な施策である採用広報・マーケティングにフォーカスすることで、採用決定はもちろんのことながら有効商談数が160%も増加したという効果もあったそうです。

2番目は、チームラボの山田さん。私がデザイナーの採用活動に携わり始めた当初から数々のイベントをともにした関係性があり、このイベントにあっては直接登壇をお願いした間柄です。
そんな彼のプレゼンタイトルは「チームラボのデザイナー採用<探偵編>」。

そもそもデザイナーはどこにいるのか、という問いから始まったプレゼンは、古畑任三郎風のスライドへ展開。古畑は探偵じゃなくて刑事だろ!というツッコミはさておき、足で稼ぐ泥臭いともいえる採用手法には会場からも驚きと納得の声が上がっていました。

続いては、株式会社タイミーの横田さん。
デザイナー採用枠の少なさに起因するPDCA(試行回数×範囲)の回らなさを指摘されていたのが印象的でした。そのため、個々の学習サイクルを強化することに取り組んでおられるそうです。

横田さんはプレゼン資料を公開されているのでぜひこちらからご覧ください。

そして、最後に株式会社ディー・エヌ・エー (以下、DeNA) の櫻井さん。規模も大きく多様なサービスを持つ会社においては、求められるデザイナーの要件も多岐に渡ります。そのような難しい状況の中、デザイナー採用未経験ながらも新卒・中途採用に取り組まれているそうです。

施策のベースになっている考え方は、「認知拡大とターゲットミスマッチの低減」。DeNAのデザイン、デザイン組織を正しく知ってもらうことが大切ということでした。
また、採用部門とデザイン組織をOKRでリンクさせ、連携しながら対外的な発信を強化しているという点も非常に興味深かったです。

採用競合だらけの座談会

LTに続いて行われたのは、座談会。登壇したのは、以下の3名で、ファシリテーターはnoteのCDOでありこのイベントのキッカケを作ってくださった宇野さんにお願いしました。

かつき Algomatic CXO https://twitter.com/ktknd

坪内 Gaudiy DesignOps https://twitter.com/mrhiro1112

GO https://twitter.com/nakatanigo

この登壇者に限らず、このイベントの参加者全員が、採用競合同士という特殊な状況の中、この座談会においても隠すことなく成功した施策や困りごとをシェアすることが目的でした。冒頭は教科書的なやりとりが続きましたが、宇野さんの「煽り」もあってその後は踏み込んだ話も展開されたのではないでしょうか。

個人的には、株式会社Algmatic 野田さんのアプローチが大変印象深かったです。
ポジショントークであると断った上で野田さんは、採用候補者が描く将来像に合わせて組織編成を変えて最適化するという手法は、特にハイレイヤーに対して効果的だと考えられ、羨ましく思った反面、ではそのような柔軟性を持てない大規模な組織ではどうしたらいいのかと悩みも深まりました…

そのほか、パネルディスカッションの内容については辻井さんのポストをご覧ください。

そして、交流会へ…

開催前にこのイベントのメインは、実は交流会だと考えていました。そもそもこのイベントは、「明日からもまた、デザイナー採用広報という仕事を頑張ろう」と思ってもらいたくて開催したのですから、同業の仲間と経験と知識を共有し、時に愚痴を言い合い、共感を得るための交流会は非常に大切な時間です。
結果として、そこかしこで会話の華が咲いているのを確認できましたし、その場でイベントの共催が決まったというお話も聞けたのは本当に良かったです。

最後に

デザイナー採用広報に特化し、言うなれば「採用する側」しかいないイベントにどれだけの需要があるのか、当初は運営メンバーでも読みきれないところがありました。「比較的小規模な会でも良さそう」とか「50人ぐらいは来るかも?」なんて話を初期段階で話していたのを今でも覚えています。
それが蓋を開けてみれば、100人近い方にご参加いただくことができました。この界隈には多くの解決すべき課題があり、そして何よりも熱量があります。それも高い、高い熱量が。
デザイナー採用の課題は複雑であり、一朝一夕に解決できるものではありません。今後も皆でこの界隈を盛り上げていければ思っていますので、よろしくお願いいたします。

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