見出し画像

リードデザイナーが語る、「Yahoo!不動産」リニューアルとデザイナー募集の裏側

こんにちは、LINEヤフーでデザイナーの採用広報を担当しているGOです。
この記事では、現在募集中のデザイナー求人について読者の皆様により認知と理解を深めていただき興味を持っていただくために、関連する部署のデザイナーに行ったインタビューを紹介します。
今回は、「Yahoo!不動産」のプロダクトデザイナー(マネージャー候補)を対象に、「Yahoo!不動産」のデザインを管掌するバーティカル・事業推進統括本部 プロダクション2本部デザイン部 部長の小林靖大さんに、デザイナーの募集についてと昨年実施されたリニューアルについてお話を伺いました。
この記事を通じて、「Yahoo!不動産」のデザイナーがどのような役割を果たしているかを知っていただければ幸いです。

今回の記事の対象となる求人

インタビューはこちらから↓

募集の背景

異なるジャンルを一つの世界観にまとめる力が不可欠

Q. どのような背景からこの職種を募集していますか?

「Yahoo!不動産」に掲載している情報は大きく分類すると、「新築マンション」「戸建」「賃貸物件」の3種類が存在します。
多くのユーザーがこの3種類の物件から自分の住まいを選択しますが、それぞれに抱えるユーザーニーズや検索の事情が異なります。
もちろん、それぞれのユーザーニーズに合ったUI/UXを提供し、ユーザーが求める条件の物件を探しやすいプロダクトを作るのが私たちの目標ですが、一つのプロダクト内で異なるニーズを満たすUIデザインを施すのは非常に難しく、工夫して作り込まなければ、それぞれが競合し合い世界観が崩れてしまう恐れがあります。
これら異なるジャンルを一つの世界観にまとめ上げ、ユーザーに快適にご利用いただくためにはデザイナーの力が必要不可欠です。
そのためのプロジェクトが現在進行中であり、難易度の高いユーザー体験の創出にチャレンジしたい仲間を募集しています。

デザイン哲学と直近のリニューアルについて

デザインコンセプトは「信頼感」と「わくわく感」

Q. 「Yahoo!不動産」のデザイン哲学について教えてください。

世の中には不動産紹介サービスはたくさん存在しています。
ユーザーにとっての不動産、いわゆる「住まい」は自分が生活する空間として非常に神経質に考えるものですし、購入(マンション・戸建)においては「一生の買い物」として慎重に選択することになります。

そのような非常に高価な買い物をする場合に必要なユーザーの心情は、「安心」や「安全」といった信頼感です。
そのため、「Yahoo!不動産」では「不安を払拭させる安心感や信頼感」「住みかえる全ての人の前向きな気持ちやわくわく感」をデザインコンセプトとしています。

Q. 昨年、「Yahoo!不動産」はリニューアルされましたが、リニューアルが必要となった具体的な理由や背景、そしてて期待された具体的な成果は何でしたか?

「Yahoo!不動産」において、ユーザーが最適な物件を探しやすくするためにユーザビリティーの向上を目的としてリニューアルプロジェクトが開始されました。期待される成果としては、「Yahoo!不動産」におけるCV(物件成約、物件お問い合わせ)の向上がありました。

Q.リニューアルにおいて採用されたデザインアプローチとその理由を教えてください。

我々も含めて当社の社員も皆、基本的に何らかの物件を住まいにしています。
そう考えれば、全社員が不動産サービスの対象ユーザーであり、対象顧客といえます。
このように、多くの対象ユーザーが社内に在籍しているので、まずは代表的なユーザーペルソナに近い社員へユーザーインタビューとユーザーテストを実施しました。

Q.リニューアルの各プロセスにおいて直面した課題とその解決策について具体的に教えてください。

「Yahoo!不動産」はとても長い歴史を持つサービスですが、良くも悪くもその長い歴史は新興勢力の不動産サービスのようなフットワークを鈍らせてしまう一因ともなり、最適なユーザー体験を届けることの弊害にもなってしまいました。
特に「Yahoo!不動産」には「新築マンション」「戸建」「賃貸」のように大きく3つのジャンルに分けて物件を掲載しているのですが、それらのジャンルが独自性を持つことで、相関性や回遊性、シームレスなユーザー体験が崩れてしまいました。
たとえるなら「不動産屋に住まいを探すために入店したところ、それぞれの形態(新築マンション・戸建・賃貸)を探すために別の店舗に移動しないと探せない」という状態で、ユーザーにとってはとても面倒な検索体験になってしまい、それらをどの様に解決するのかが大きな課題でした。
ユーザーが住まいを探すためには「物件の検索」が必要になりますが、その検索体験を最適化(共通化)させ、どのジャンルの物件を探す際にも最適な検索体験を提供することが解決の手がかりとなると考えます。
また、ジャンルごとにUI設計やデザインにおいてバラツキが見られます。 これら「見た目」もユーザーに与える「体験の一部」ですので、これらをプロダクト内で共通化、統合させていくことも重要と考えています。

Q. リニューアルにおいて、小林さんはどのような役割を果たされましたか?

私は「Yahoo!不動産」のデザイン/UX責任者を担当しておりますので、今回の施策においては総合的なUI・デザイン評価と、最終的な採決部分の役割を担っております。
ユーザーに最適で使いやすいUXを提供することが私の役割です。

影響と成果

Q. リニューアルは「Yahoo!不動産」のビジネス目標にどのように貢献しましたか?

細かな数字は公表できないのですが、目標としていたCVRはPC版・SP版ともに約10%程度増加しており、ユーザーの使い勝手も向上したのではないかと考えています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、「Yahoo!不動産」のデザインを管掌する小林さんに、求人の背景と直近のリニューアルプロジェクトについて語っていただきました。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ採用情報をご確認ください。ご応募お待ちしております。

そのほか、現在募集中のデザイナー求人はこちら


InstagramでもLINEヤフー株式会社のデザインを紹介しています!