見出し画像

目標と達成指標を明確にしてチームの団結力を高める方法

こんにちはFinancial Design 1チームです。
コロナウィルスの影響で在宅勤務期間が長くなり、離れて仕事をしているチームメンバーと同じ目標を共有・共感することが難しくなりました。しかし、チームメンバーが離れていても同じ方向を目指せるように、Financial Design 1チームが所属するUIデザイン2室でOKRの手法を一部取り入れ、目標と実行案を決めました。
なお、組織形態については以下の記事をご覧ください。

OKRの手法を一部取り入れました


OKRとは、目標とその結果を定義および追跡するための目標設定フレームワークで、GoogleやFacebookをはじめ多くの企業で活用されています。仕組みについて、詳しくはこちらをご覧ください。


今回大切だと考えているのは、完璧にOKRを取り入れることではなく、チームメンバーが共感できる目標と行動指針を自主的かつ積極的に決めるやり方が第一歩だということです。
チームビルディングをするにあたって多くの方法がありますが、「〇〇をして、いいチームを作ろう」という言葉だけの目標だと、ポジティブではありますが曖昧で弱いな、と思うことがありました。

しかし、今回チームビルディング でOKRの手法を一部取り入れたところ、具体的な行動案がちゃんと実践されているという点ではとても成果のあるチームビルディングができたので共有させていただきます。

UIデザイン2室の目標設定


まず先に、UIデザイン2室のメンバーがベースにしなければいけない共通のミッションを定めました。
私たちはデザイナーであり、プロジェクトの一員、そして多様な背景を持つ人々が集まった企業の一員として、会社全体のミッション「CLOSING THE DISTANCE」と、求めるスタイル「WOW」の中から、3つのミッションを選定しました。

1) Build Lean and Exceptional Teams
2) Always Data-driven 
3) CLOSING THE DISTANCE

これを元に、私たちのチームのミッションとして以下のように解釈しました。

Mission 1) LINEのデザイン組織の中で専門性のある組織
Mission 2) ビジネス成長と明確な成果での価値証明
Mission 3) 多様な文化を理解し、言葉の壁のないコミュニケーション

チームの目標(Objective)の設定


この3つのミッションから、UIデザイン2室ではどのような目標を持つと良いのか、チームのみんなで一緒に決めました。その際には、Miroというツールを使用しました。Miroはリアルタイムでメンバーと共有・編集が可能なオンラインホワイトボードツールです。オンラインで相談をする際にはこのような作業方法ををお勧めします。


まず、私たちはMiroの付箋機能を使用し、各自が3つのミッションに沿った目標を書き出し、重複する内容をまとめて最終的に下記の内容でチームの目標(Objective)を定めました。

スクリーンショット 2020-10-30 19.09.56

Mission 1) LINEのデザイン組織の中で専門性のある組織
・自身のデザインに説得力を持つ
・企画書の枠組みに捉われないように考察する
・ディテールの差別化:インタラクション、アイコンなどを製作して適用できるようにする
・新規プロジェクト:デザインシステムの構築
Mission 2) ビジネス成長と明確な成果での価値証明
既存のアプリより便利で簡単なUX作り
Mission 3) 多様な文化を理解し、言葉の壁のないコミュニケーション
日本語表現力の育成

達成指標(KR)の決定


最後は、具体的な行動方針を定めます。従来のチームビルディングでは、先述したチーム目標設定段階で終わるケースが多いのではないでしょうか。もちろん共通の目標を決めるだけでも意味があるかもしれませんが、目標を達成するためにどうすればいいのか、頻度と強度を決めて実践できるように計画することがとても大切です。

画像3

私たちのチームで定めたいくつかのKRを紹介するとMission 1の「ディテールの差別化」の目標を達成するために、チーム内のモーションデザイナーが2週間に1度After Effectsツールの使用方法の講座を開き、チームのメンバーは課題を実行し、週に1回新しいMicro animationを制作することを行動案として決めました。このまま続けば年末には簡単なMicro animationは制作できるようになると思います!(多分…)

画像2

 ↑ 講座を通じてこのようなものを一緒に作ってみました。
 
また、Mission 1の「自身のデザインに説得力を持つ」を達成するために、幅広いUXデザイン知識の蓄積を目的として、週に1度オンライン出版プラットフォームMediumを通じて、1人がテーマを選定しチームメンバーに共有することを行動案として決めました。

トラッキング


OKRでは実際に行動に移すことが求められるため、目標に向かって正しく行動できているのかトラッキングすることがとても重要です。このトラッキングの過程で目標の修正・追加、・削除の調整が可能です。
なお、私たちはまだトラッキングまでは出来ていないのですが、トラッキングの結果や取り組み方を説明する機会があれば今後ご紹介したいと考えています。
 
自分たちで目標を定めて実行することは大変ですが、新しいことに挑戦することによって積極的に話し合えたと思います。
在宅勤務が続いている今、積極的にチーム目標を定めて達成に向けて動いてみるのはいかがでしょうか?


InstagramでもLINEヤフー株式会社のデザインを紹介しています!