「なぜ、LINEはデザイナーのプレゼンスが高いのか?」Design Meetup COLORFUL!開催レポート
こんにちは、クリエイティブ戦略チームのGOです。
10月26日に、デザイナーを対象としたトークイベント「Design Meetup COLORFUL!」をマネーフォワード株式会社と共催で実施しました。LINEのデザイナー2名が登壇し、デザイナーがプレゼンスを上げるノウハウや他職種との協業について語った内容を、この記事でレポートします!
LINEの登壇者
まず、登壇者は以下の2名でした。
CREATIVE CENTER O2O Designチーム マネージャー 全 炯晩 / Jeon Hyungman
韓国のWEBエージェンシーでデザイナー・アートディレクターとして従事する中で、2008年にWEB AWARD KOREAで個人部門大賞、その後HYUNDAI CARDプロジェクトでデザインイノベーション大賞を受賞。2011年NHN Japan株式会社(現LINE株式会社)に入社し、これまでにLINEマンガ、着せかえ、LINEポケオなどのデザインを担当。現在は主にAI関連プロジェクトを担当するデザインチームのマネージャーを務める。
ポータル&サーチカンパニー デザイン室 室長 JP ECカンパニー ECデザイン室 室長 橋本建吾
2010年ネイバージャパン株式会社にジョインし様々なサービスのデザインを担当した後、現在、LINE NEWSおよびポータルカンパニー事業領域のサービスデザイン全般のディレクションを行う。過去には大手受託制作会社のアートディレクターとして様々なナショナルクライアントを担当、起業も経験している。2012年度にはノミネート用資料作成・会場用ディスプレイ製作・プレゼンテーションなどを担当し、コミュニケーションアプリ「LINE」のグッドデザイン賞金賞受賞に貢献。
なぜ、LINEはデザイナーのプレゼンスが高いのか?
理由1.デザインからキッカケをつくっている
LINEではデザイナー陣が積極的に動き、新規施策へのキッカケを作ることがあります。例えば以前、LINE ギフトのクリスマスプロモーションをどのように打ち出すのかについてデザイナー主体で競合や事例の調査を実施、それを資料として整理し事業部へ共有、施策への働きかけを行いました。
また、社内の「デザインリクエストシステム」の改修も「キッカケ作り」の好例だったかもしれません。事業部側でデザイン制作の依頼が発生する際、社内の「デザインリスクエストシステム」を通してクリエイティブセンターに依頼する必要があったのですが、このシステムは別の既存社内システムを転用したものであったため、用途に最適化しておらず、使い勝手に問題があるという指摘が社内で上がっていました。
そこでデザイン組織側から、既存の問題を解決しグローバルで利用できるように抜本的な改修を提案したのです。
その際、率先してFGI(フォーカスグループインタビュー)を実施。様々なステークホルダーからインサイトを吸い上げることに注力しました。
上述した2つのような取り組みを継続した結果として、プロジェクトに対してデザイナーがコミットする意思を表示できましたし、率先して取り組む姿勢を見せることで、メンバーからの敬意や信頼が生まれると考えます。「この人と仕事がしたい」「この人に任せたい」と非デザイン職から思ってもらえれば必然的にプレゼンスは向上します。
理由2.プロの姿勢を見せる
誰もがデザイナーと名乗ることが難しくない現在において、それでもプロのデザイナーとして価値を見せるためには常に努力を続けて高いクオリティのアウトプットを出し続けることが必要です。
また、デザインに意味を持たせ、それをしっかりとプレゼンテーションできるかも大切でしょう。
LINE CREATIVE CENTERでは、デザインをシステム化していくことが重要だと考えています。UIデザインをデザイナーにしか理解できず、また展開もできないという状態にするのではなく、ユーザーがどのような状態の場合に、どのようなUIデザインになるのが適切なのか規定しておくことで、非デザイナーにとってもわかりやすく利用しやすいコンポーネントとなります。
このような歩み寄りも、デザイナーのプレゼンスを高めるためには重要です。
また、プロフェッショナルであることを証明し続けなければ、高いプレゼンスは維持できません。「この人にデザインを任せたい」と思ってもらえるように、プロとして必要な能力は得に以下の4つと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デザイナーのプレゼンスを高めるためには、デザイナーが積極的にキッカケを作り、プロフェッショナルであり続けること。そしてメンバーやビジネスへの理解を深めることが大事だと私たちは考えています。
デザイナーのプレゼンスが高い環境で能力を発揮したいという方は、是非以下の募集職種一覧をご確認ください。