LINEのロゴとフォントについて
*2020年12月にアップデートされたロゴや指定色については以下の記事をご覧ください。
こんにちは、BXデザイン室 BXデザイン2チーム 大滝です。BXでは、年中チーム内の誰かが何かのロゴを作っています。新しい会社、サービス、イベント、商品、それらのリニューアル、リブランディング…等々。ロゴが必要になる場面はすごく多いです。
私は日々周りに溢れるロゴや文字を見て、何の書体がベースなのかなぁ。どういう作り方をしているのかなぁ。と考えたり、検索したり、線が綺麗だなぁと思ったり、企業のロゴの刷新について調べたりすることが好きです。
今回は、LINEに入社するときにも気になっていたロゴと使用フォントについて書こうと思います。
1.LINEのロゴの遍歴
LINEのロゴは、何度か変わっています。
LINEの始まりは2011年6月、東日本大震災で大切な人と連絡が取れなかった経験を元に生まれました。震災の時、私も東北におりまして、家族や友達と連絡が取れず不安な日々を過ごしたので、LINEのサービスが誕生した時は嬉しかったです。
最初は、角が丸いロゴでした。
・ベースになった書体「Rubrik」
・指定書体(英文)「Rubrik」
・指定書体(和文)「スーラ」をベースに作られた「LINE スーラProN」
・指定色はPANTONE 802C 「LINE GREEN」(と名付けられました)
真ん中のロゴは、2016年6月、5周年を迎える節目に、刷新されました。
角の丸みが、シャープになりましたね。
・ベースになった書体「Volte」(角のコーナー処理をしています)
・指定書体(英文)「Volte」
・指定書体(和文)「UD新ゴ」
・指定色はPANTONE 2271C (緑が濃くなりました)
そして、まだあまり知られていないのが、2019年6月に、ロゴの色がちょっと変わりました。黄色強めの緑から、少しだけ黄色が引かれ、青味のある色になってます。指定書体は変わっていません。
・ベースになった書体「Volte」
・指定書体(英文)「Volte」
・指定書体(和文)「UD新ゴ」
・指定色はPANTONE 2422C 「LINE Forest Green」(と名付けられました)
ブランドや媒体によって、色や書体を変えることももちろんありますが、基本はこの「LINE Forest Green」「Volte」「UD新ゴ」を使って、色々なものを作っています。
ちなみに…私時々忘れるのですが、和文のフォント名についている「Pro」とか「StdN」とかは、入っている文字数の違いです。「Std」と「Pr6N」だと倍以上の収録文字数です。”なんかいっぱいある…”となったら、とりあえず「Pr6N」が最新と思ってください。詳しくは、「std pro 違い」とかで検索すると学べます。
2.企業のロゴの刷新
ブランドの顔となるロゴ、そんなに変更していいの?と思っていた時もありましたが、調べると面白いもので、多くの企業が、長い社歴の中で何度もCIの刷新をしています。「企業 ロゴ 遍歴」とかで検索すると、いっぱい出てきます。数年前からの傾向としては、3Dから2Dになったり、グラデーションが単色になったり、セリフ体がサンセリフ体になったり、少し細くなったり等、読みやすく、シンプルになるケースが多いですね。シンボルだけ・ロゴタイプだけになるというのも多いです。
私は「ルフトハンザ航空」のロゴが大好きなのですが、こちらも2018年2月にCI刷新がありました。「a」のお尻にあったハネが無くなったり、色が濃くなったり、全体的にスッキリ細くなった印象です。ツルのシンボルも合わせてスッと細くなり、綺麗です。
ルフトハンザ航空のCI刷新についての動画がありましたのでご紹介します。
どんなフォントがベースでも、文字詰めが綺麗だと、ロゴもピシッと締まりますね。時々、カーニング練習ができるサイトで遊んでいます。よろしければぜひやってみてください。
3.まとめ
会社でも、サービスでも商品でも、ロゴはブランドの顔になりますが、意外と企業は結構よくロゴ変えるよね。ということを書きましたが、大事なのはロゴが変わってから…。インハウスデザイナー、ロゴが変われば全てが変わります。現在、ちょっとずつ、世に出ているものを変更していっている最中ですが、古いロゴや色のままレイアウトしちゃわないように、気をつけないとですし、BXではなくても、社内の方々が各々作るものも多いので、しっかり伝えていかないとなぁと思っています。
以上となります。読んでいただきありがとうございました。