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グローバル企業におけるコミュニケーションメソッド

こんにちは。BXデザイン2チームの山中です。
皆さんは日本語以外の言語を話す人と協業する時は、どのようにコミュニケーションを取っていますか?様々な言語を流暢に話す方もいれば、翻訳ツールを使用しながら業務に取り組んでいる方もいます。

LINEは日本だけでなく韓国、台湾、タイ、インドネシアにも拠点があり、それぞれにBXチームがあります。普段は各国のサービスをそれぞれの国のBXチームが担当しますが、グローバルに展開するサービスや会社として大規模なイベントを行う時は協業してデザインを進行します。
 
つい先日もLINE DAY 2020というオンラインイベントを開催したのですが、このデザインは韓国のBXチームと協業しました。
イベントの詳細はこちらのブログに詳しく書いていますので、よければ合わせて読んでみてください。


さて、このような協業時、コミュニケーションはどのようにすると思いますか?
実は私は英語も韓国語もほとんど喋ることができません。笑
なので社内の翻訳チームに通訳をお願いしたり、LINE韓国語通訳、Papagoといった翻訳ツールを活用してコミュニケーションします。


こうした言語環境が揃っているので言語に関する悩みはほぼ解消できるはずなのですが、それでも最初のうちはコミュニケーションにとても苦労しました。文化や価値観の違いのせいかなぁ…?と思っていましたが、だんだんと進行するうちに実は自分の方に問題があることに気づいてハッとしました。
 
自分の言動を省みて試行錯誤した結果、いまでは大抵のコミュニケーションはこれができればなんとかなるな、と自負しているメソッドがいくつかあります。
今日はそのコミュニケーションメソッドを皆さんにもお伝えしますね。

シンプルなワード

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最初に苦労したのが、翻訳がうまくいかないことでした。これは翻訳ツールの問題ではなく、私自身のチョイスした言葉や表現の方法に問題があったのです。
複雑な話や意見が分かれて混線しているとき、知らず知らずのうちに難しい物言いや日本人特有の曖昧な表現をしていました。自分の意見に自信がない時は特にそのような表現になってしまって、「結局あなたはどうしたいの?」と相手を困惑させてしまうこともありました。
 
意見をするときに大事なのは

・Yes or No
・5W1H いつ/どこで/だれ/何/なぜ/どうやって

この2つをはっきりと伝えることです。
そのためにはあれこれと長々説明するより、シンプルなワードで端的に伝える。そうすると翻訳も正しく変換され、間違いなく自分の意見が相手に伝わります。

わからないことは素直に聞く

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コミュニケーションをしている中で知らないワードや「あれ?なんのこと話しているんだろう?」と疑問に思うこともありました。ですがその場で質問できず、理解が不十分のまま終わってしまったり、その後の進行に余計なリソースをかけてしまうことがありました。 その場の流れを崩してしまうといけないから、という遠慮はとても危険な行動です。
わからないことはカッコつけずにすぐに聞いた方が自分のためになりますし、そのようにしていると今度は相手も気軽に質問してくれるようになるきっかけとなります。
あるとき上司が「たくさん質問をするデザイナーはいいデザインができる」と言いました。わからないままデザインをすると結局曖昧なアウトプットになってしまう。事実に基づいて進めたデザインは芯が強く、多くの共感を得られるのです。

 「ごめんなさい」と「ありがとう」をちゃんと言う

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コミュニケーションの最大の成功要素は相手への敬意と感謝です。そしてこれらを表すために一番シンプルな言葉が「ごめんなさい」と「ありがとう」です。
何か間違ったことがあったら「ごめんなさい」
嬉しいことがあったり助けられたら「ありがとう」
小さい頃に誰もが教わったことなのに、成長するにつれなぜかきちんとできなくなってしまいます。とてもシンプルで些細なコミュニケーションですが、思い返してみてもこれが相手や自分の心をほぐす最も効果のある方法だと思います。

以上のコミュニケーションメソッドは言語環境に限ったことではありません。デザイナー同士、他部署や社外の人とコミュニケーションするときも全く同じことが言えます。相手の心をときほぐすためには、まず自らをときほぐすこと。
もし今、周囲とのやりとりや進行に悩んでいる方がいたら、ぜひこのメソッドを意識して実行してみることをおすすめします。

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