【開催レポート】CAREER DAY for Designerの振り返り
こんにちは、クリエイティブ戦略チームのmomoです。
少し時間が空いてしまいましたが、昨年12月22日(火)にデザイン職向けの中途採用イベント「CAREER DAY for Designer」を開催させていただきました。
LINEのデザイン組織としてのオンライン採用イベントは今回が初の試みとなりましたが、当日は最大で165名もの方に紹介させていただきました。
この記事では、LINEのクリエイティブセンターとポータルカンパニーに関するコンテンツを振り返ってみたいと思います。
共催したLINE Fukuoka クリエイティブ室のnoteでもLINE Fukuoka デザインチームについてやUIターンについての話をメインにご紹介されていますので、こちらのLINE Fukuokaクリエイティブ室のnoteをチェックしてみてください。
まずは、イベント全体の感想・ご意見をご紹介させていただきます。
それぞれの部署の特色を知ることができ、大変興味がわきました。デザインに対してストイックに取り組んでおられる社員が多い環境で、自分自身も頑張ってみたい・スキルアップしたいと強く思いました。
漠然と「LINE=手の届かない大きな領域」と感じていたので、皆様の温かそうな人柄と、ラフながらも誠意に答えていたのが印象的で、有意義な時間でした。ウェビナー初めてですが楽しかったです。開始時間も通常業務があるので19時から開始でありがたかったです。
全体的に温かいイベントでした。LINEのデザイナーたちと一歩親しくなったような環境を作っていただきありがとうございました。
などなど...本当にたくさんのご意見をいただきました、ありがとうございます!
他にも「時間が足りなかった」「もっと具体的に聞きたい」というようなご意見も多くいただきましたので、今後のイベントやnoteで発信するコンテンツに生かしていきたいと思います。
当日のアジェンダは以下のように進めました。この中から、LINEのクリエイティブセンターとポータルカンパニーに関するコンテンツをご紹介させていただきます!
UIデザイナー(クリエイティブセンター)について
スピーカー:小林謙太郎
※Twitterはこちらから:@kenny5884
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「会社としてのLINE」とクリエイティブセンターについて紹介させていただきました。
SNSでも大きな話題になるほど大規模なデザインリニューアルを行ったLINEアプリをはじめ、私たちLINEが手掛けるサービスは国内外で100を超えます。
そんなLINEのミッションは「CLOSING THE DISTANCE」。
ニューノーマルな生活が求められる昨今の状況も追い風となり、LINEが目指す人と人、それから人と情報・サービスとの距離を縮めていくためのサービスを日々生み出しています。
そして、LINEのビジョンは「Life on LINE」。
朝起きてから夜眠るまで、様々なタッチポイントでLINEのサービスに触れることで、人々の生活がより豊かになることを目指しています。
このビジョンに従ってサービスを提供する上で、LINEでは全ての原点は「ユーザーのニーズ」から生まれると考えています。
そんなLINEのクリエイティブを支えるデザイナー達は東京・福岡・韓国・台湾・タイ・インドネシアと多くの拠点で活躍しています。小林からは東京に拠点を置くクリエイティブセンターのデザイナーについて、そしてデザイン組織についてお話させていただきました。
LINEというブランド、そしてLINEが展開する各サービスはそれぞれの特徴や個性を持ちつつも、一貫したデザインのルールがあります。
しっかりとした「デザインシステム」を構築していくために、クリエイティブセンターでは社内に約100名のデザイナーが在籍し、LINEのクリエイティブにおける責任を担っているのです。
簡単に内容を振り返りましたが、参加者アンケートより小林パートでいただいた感想一部ご紹介させていただきます。
ユーザーの困りごとをデザインで解決していくお話や、楽しい未来を作っていきましょうというお言葉に共感しました。
特にLINEのLDS(LINE DESIGN SYSTEM)について興味深く、社内でデザインのフローが固まっているのが魅力的でした。具体的な内容なども学びたいと思いました。
意思決定の分散やスピード感の重視、並びに数多くのコンテンツを日々生み出し1〜2名で裁量を持って取り組めるのが魅力的だなと思いました。
UIデザイナー(ポータルカンパニー デザイン室)について
スピーカー:橋本建吾
同じUIデザイナーでも、LINEには複数のデザイン組織があり、それぞれにUIデザイナーが所属しています。橋本からは自らが室長を務めるポータルカンパニー デザイン室について説明させていただきました。
そもそもなぜ複数のデザイン組織があるのか?
LINEのクリエイティブセンターとポータルカンパニーデザインの違いとは?
それは、LINEが2019年2月より導入しているカンパニー制度が関係しています。
LINEでは組織マネージメントの最適化と現場執行における意思決定の加速化を目的に6つの領域に分け、それぞれが1つのカンパニーとして独立しています。
その中の1つのポータルカンパニーはLINE NEWSやLINE BLOGを担当していますが、特にプロダクトファースト・速度感を重視しています。
※ちなみにクリエイティブセンターはHead Quater(本社機能)に属しています。
ポータルカンパニー内にデザイン室があることで、サービスデザインへの関与度・意思決定へのコミット力が上がることに加え、デザイナーはより上流工程でデザイン視点でのプロジェクト参画を求められています。
そんなポータルカンパニーが行っている取り組みの一つとして、Rapid Prototypingがあります。カンパニーCEO(意思決定者)が同席しその場で意見を交わしながら、サービスやプロダクトの将来の方向性をホワイトボードにまとめ、数日のうちにデザインに落とし込んでイメージの確認・共有をするというアプローチ手法です。
とにかくスピード感を持ってサービス・プロダクト開発を遂行していることがお分かりいただけるかと思います。
また、デザインの細部までこだわることでユーザーにとっての使いやすさ・親しみやすさを徹底的に考えています。
例えばLINE NEWSのデザインガイドラインも画像のように細かく規定があり、各部ディティールに画一的でない、細かい処理を施すことでもたらされるルック&フィールの心地よさ、ノイズを感じさせない安定感、見た目のバランスの良さが実現されています。
「ディティールにこだわる」という考え方は、ポータルカンパニーに限らずLINE全体におけるUIデザインの根源的な特徴を表していると考えています。
参加者アンケートより、橋本パートでいただいた感想を一部ご紹介させていただきます。
スピード感を重視しているインハウスで細部のクオリティを意識しているのに感銘を受けました。
デザインをする上でのマインドに関して共感できる部分が多く、デザインへのモチベーションが上がりました。
IT関連のデザイナーは言語化、論理化の能力が必須であると改めて認識しました。
LINEのUIデザイナーについての記事はこちらにまとまっております!
BXデザイナーについて
スピーカー:山中夏恵
続いては、BXデザインを行う組織についてや、ブランド体験を作る上で大切にしていることを具体的な事例を交えてお話させていただきました。
BXデザイナーの仕事は会社のブランディングに関わる制作物からサービスブランディングについてのロゴ・オフライン制作物、イベントのためのノベルティ・会場装飾用の制作物など多岐に渡りますが、ユーザーもLINEの社員も全ての人がLINEに関わるときにワクワクする経験ができるよう、デザイナーは趣向を凝らしています。
昨今のコロナ禍のBXデザインとして特徴的だったものといえば、LINEオフィスのお手洗いや会議室にある、感染拡大防止のための注意事項が分かりやすくデザインされています。
また、私たちがよく使うサービスも実はロゴ変更が行われていたり、コンセプトを考える際の裏話があったりと、デザイナーならではの視点でお話させていただきました。
参加者アンケートより、山中パートでいただいた感想を一部ご紹介させていただきます。
BXデザインというジャンルに対して無知だったのですが、山中さんのお話やスライドを拝見し非常に面白い分野だなと思いました。
UIデザイナーでの就職を目指していましたが、BXデザインなど他のデザイナー職も面白そうだなと感じました。ブランディングデザインにこだわっている会社は日本ではまだ少ないと思うので興味深かったです。
かっこよい見た目にこだわるのではなく、ストーリーを作れるデザイナーを求めている、という点にとても興味をもちました。
今までのBXデザインチームでのアウトプットに対するストーリーを具体的にお聞きしてみたかったですが、noteか何かで掲載しているリンクなどがあれば知りたいと思いました。
LINEのBXデザイナーについての記事はこちらにまとまっております!
UIデザイン職についてのパネルディスカッション
スピーカー:小林謙太郎 橋本建吾 堤健太郎
3名のデザイナーによるパネルディスカッションですが、全体進行の清水との掛け合いのテンポがよく、満足度の高いコンテンツでした。
当日はワークスタイル、業務プロセスと役割、採用とキャリアパスなどのテーマに沿ったディスカッションに加え、リアルタイムでZoom上に寄せられたご質問にも回答させていただきました。
エバンジェリストの小林、ポータルカンパニー デザイン室 室長 橋本、デザインチーム マネージャー 堤(LINE Fukuokaクリエイティブ室)と、それぞれ別のチームや環境で働く3名がそれぞれの考え方、業務への向き合い方、スタンスを比較しながら聞けるいい機会になったのではないかと思います。
実際にイベント内で回答させていただいたリアルタイム質問を少しだけご紹介させていただきます。
1Q.BXチームでは、クリエイティブのレビューはどのように行っていますか?頻度やメンバーなどが気になります!
毎週レポートで進行中のクリエイティブを共有します。 レビューはマネージャー、室長が行いますが、レポートはクリエイティブセンター・LFK・グローバルにも展開されます。
2Q. ワーキングマザーはいらっしゃいますか?
はい、複数在籍しています。男女問わずフレックス制度や時短勤務制度も活用することが可能です。
3Q. デザインツールとしてSketchとFigmaのお話が出ていたかと思いますがその他のツールを使用することはありますか?
UIデザインは、SketchやFigmaを活用しています。そのほか各種AdobeのアプリケーションやProtopieなどのプロトタイプツールも利用しています。
4Q. 作ったデザインのフィードバックや、デザインを調整していく上で個々が壁にぶつかったとき・問題改善がうまくいかなかったときチームとしてどのようにその部分をクリアにして先に進めていきますか?
個人の努力はもちろんながら、マネージャーのティーチングおよびチームメンバーとのディスカッションなどからデザイン的な改善を目指すことが多いように思います。
パネルディスカッションパートでの参加者アンケートを一部ご紹介させていただきます。
カジュアルにライブ感あるトークでわかりやすかったです。
それぞれの部署からお話いただけたので、細かい違いが分かるきっかけになりました。
日程が合わずご参加いただけなかった方にも、当日の雰囲気がなんとなく伝わっていれば幸いです。デザイナー職の採用には引き続き力を入れておりますので、今後のイベントも是非チェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!