インハウスならではのデザインを!LINE キャンパスの OP・ED 映像の制作背景
こんにちは、LINE CREATIVE CENTER note編集部です。
今回はLINEキャンパスのオープニング(OP)、エンディング(ED)映像を担当したMotion Graphic Designチームの関川笙子さんにお話しを聞きました。
LINEキャンパスは、LINE公式アカウントとLINE広告についての基礎知識、効果的な運用のコツが無料で学べるオンラインの総合学習プラットフォームです。サービス利用者に、アカウント運用の方法をインプットしていただき、LINEの広告プロダクトの活用を促進することを目的としています。
まず自己紹介からお願いします。
Motion Graphic Designチームの関川笙子と申します。
2022年7月に中途入社しまして、デザインから完パケ作業(編集や音入れなど映像制作のすべての工程を終えた完成データの制作)まで、ムービーの実制作全般を主に担当しています。LINE入社前はテレビ局のCGデザイナーとして、ドラマやバラエティのロゴデザインやOP映像、空間CG、VFXなどの制作を担当していました。
今回お話いただく制作物について教えてください。
LINEキャンパスのオンデマンド動画用のOP・ED映像です。
これまで、LINEキャンパスではテキストと画像で構成されたコンテンツを提供していましたが、短時間で視覚的にも理解を促しやすい「動画コース」を新設することになりました。その動画内で使用するOPとEDの動画を制作しました。
LINEキャンパスチームからの依頼内容とどう問題解決していったのか教えてください。
LINEキャンパスチームからの依頼では、
などのキーワードをいただき、これらは要素や性質として動画内に取り入れました。
また、LINEキャンパスというサービス自体やそれが作られた意図などをMotion Graphic Designチームなりに咀嚼し、OPでは「break through(突破)」をテーマとして設定しました。ユーザーの方々がサービスを通じて知識を蓄えることでどんどんレベルアップ・前進してほしいというメッセージを込めながら、LINEキャンパスをイメージした空間を突き抜けていく表現になっています。またEDでは、空間から引いた先に認定バッジ(認定資格コースを受講して合格したユーザーに付与されるもの)が出現し、LINEキャンパスの学びのフローにちなんだ構成にしています。
音楽(サウンド)はどのように制作したのでしょうか?
動画の作業と並行して、社内のサウンドチームが制作しました。普段のサウンド制作の流れとしてはMotion Graphic Designチームで参考音源やベースになるサウンドを選定し、それを元にサウンドチームが編集や効果音付けをして仕上げたり、場合によっては一から作曲したりします。今回も、一から作曲してもらいこの音源が完成しました。毎回作業に入って2-3日程で初回ver.をあげてくるサウンドチームのスピード感には、いつも驚かされます。直近だと「Tech-Verse 2022」や「LINE NEWS AWARDS 2022」などもサウンドチームと一緒に制作しました。
前職だとデザイナーは画作りのみに集中し、オンエアで初めて自分が作った動画に音が入った状態を確認することも多かったため、Motion Graphic Designチームがサウンドのディレクションやナレーション関連のこと(原稿制作、声優のキャスティング、収録立ち合いなど)まで担当することはLINEに入社してから驚いたことの一つでした。
デザインをする上で大切にしていた事は?
LINEのデザイナーとして当たり前ですが、1番は「LINEらしさ」の部分です。LINEキャンパスチームの方に頂いたキーワードやテイストの要望、こちらで思い描くアイデアなど、取り入れたいものはたくさんありましたが、LINEキャンパスのサービスやLINE自体のトンマナに沿った表現の中でそれらを実現することが最も大切にしたことの一つです。
これは今回の制作に限らず常にMotion Graphic Designチーム内で意識している部分であり、チームがLINEのインハウス組織として存在する大きな意味になっていると思います。
今回で言うと、break throughしていく様子をより爽快に表現するための広い3D空間をLINEらしいフラットな2Dルックで表現することで、既存のLINEらしいトーンに溶け込みながらサービスに込められた思いを体現するムービーになりました。
苦労した事、印象に残った出来事があれば教えてください。
チームワークが印象に残っています。今回の動画制作はMotion Graphic Designチーム内のメンバーで協力して行いました。私自身LINEでの経験がまだ多くないので、コンセプトや方向性決めに迷った際には社歴の長いメンバーとLINEのブランディングについて話し合ったり、アドバイスを頂きながら制作を進めました。またMotion Graphic Designチームには様々な得意分野を持つエキスパートがいるので、個人の強みを活かし合える環境だと感じました。
デザインのポイント、注目してほしい点をおしえてください。
どのユーザーが見てもメッセージが伝わるような画作りを心掛けました。実際の利用シーンを想定し、スマートフォンで視聴した時でもデザインがはっきり分かるよう各要素のサイズや線幅のバランスなどにも気を配りました。
この動画ユーザーにはどんな経験・体験・思いをしてほしいですか?
動画受講を通してユーザー自身がぐんぐん成長していく姿を、勢いよくかけ抜けていくOPに重ね合わせ、より意欲的にLINEキャンパスを活用していただけたらと思っています。あとは一瞬の動画ですが、詰め込んだ要素からちょっとした驚きやワクワク感を感じていただけたら嬉しいです。
例えば、サービスをイメージしたオブジェクトたちの情報量の多さや、それらをくぐり抜けたり、バッジがLINEキャンパスの文字に変化したり…OPやEDはコンテンツに繰り返し使用されているので、1度で飽きずに何度か注視していただけるような動画になっています。
以上、LINEキャンパスのOP、EDについてお届けしました。
関川さんがユーザーに体験してほしいことを聞いて、OPとEDをスローでじっくり見てみたくなりました!
最後まで読んでいただきありがとうございます。