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Z Entertainmentのブランドデザインをご紹介します

こんにちは、BXデザイン室です。
私たちは、2021年に本格始動したYahoo! JAPAN、LINEの国内エンターテインメントサービスを各社と共同で運営する「Z Entertainment株式会社」のブランドデザインを担当しました。

Z Entertainment株式会社(以下、ZE)はLINE VOOM、GYAO!、LINE GAME、LINE MUSICなどを各社と共同で運営していますが、このように幅広いサービスを運営する会社のブランディングはメンバーにとっても貴重な体験であり、大きな学びがあったので、実例を交えながら皆さんに共有します。

制作前の課題

もともとLINEとヤフーには様々なエンタメサービスがあり、それぞれに固有のブランドを有していたため、これらを統括したブランディングには難しさを感じていました。また、サービスと技術との相乗効果を強固にアピールするだけでなく、「世の中の寂しさを、楽しさに」というミッションをアイデンティティとして適切に表現することも求められていました。

コンセプトやデザインのポイント

私たちBXデザイン室はこのプロジェクトに、コンセプト策定の段階から参加しました。様々な案をチームで出し合い、長い検討期間を経て、コンセプトは「Joyful Ecosystem」に決まりました。
このコンセプトは、「様々なコンテンツが最新の技術で繋がり、エンターテイメントがもっと楽しくなる。そして、人々の喜びや楽しさ、笑顔が連続して循環し続けることで、 世の中をもっと楽しく変化させることを目指していく」という姿勢を表しています。

ロゴはZとeが有機的につながったもので、シンプルかつユーザーが直感的にコンセプトを理解できるように意識しました。

規定カラーは、「Ze Purple」と呼ばれる紫色です。
人々を楽しませるエネルギーとしてのRedとスタイリッシュなテクノロジーのイメージであるBlueを混ぜ合わせたPurpleを"世界を変える魔法の色"と定義して使用しています。

これらの要素を拡張させ、キービジュアルやアイコンだけでなくグッズにも、繋がっていくイメージのある「線」というモチーフを印象的な形で活用し、一貫性のあるブランドアイデンティティを展開しました。

さらに、ブランドアイデンティティを確立するためにコンセプトを定め以下のようなデザインイメージを制作しました。

大切にしていたこと

ブランドデザインをする上で最も大切にしたのは、ユーザーが目にするアイデンティティにおいて、会社が大切にしてる「楽しさ」そして「Joyful Ecosystem」というコアバリューを伝えられるようにすることでした。キービジュアルやロゴはもちろんのこと、グッズやポスターなどにいたるまで、ユーザーに「楽しさ」を感じてもらえるように試作を重ねました。
また、ロゴやキービジュアルがどのように展開できるかについても考えを重ねました。グッズやデジタル上のプロダクトに展開しても飽きさせず、ブランドイメージを伝えられるような強度を持ったデザインにしなければならないからです。そのため、幅広い展開を想定しました。

難しかったこと

進行中、たくさんの案が生まれたのですが、そのどれもが違った魅力があっため取捨選択に困ったことがありました。
こういった問題は、それまでに策定したコンセプトに立ち返ることで解決できます。最も適切にシンプルに体現しているものがどれであるかを考えることで、私たちが何のためにデザインをしているのかを改めて認識できるからです。
そういった点から考えてもやはり、確固たるコンセプトの設定が必要と言えるでしょう。

プロジェクトを通して印象的だったこと

BXデザイン室の仲間だけでなく、ヤフー側のコピーライターやデザイナーたちと協業する機会があったのが興味深い経験でした。
私たちがZホールディングスの一員となってから1年半が経ちましたが、これまでデザイン分野での協業の機会は多くはありませんでした。
そんな中、協業を通して仲間の様々な思考に触れ、幅広くプロジェクトを眺めることができたこと、デザインを言葉によって効果的に伝達できるコピーライティングを知れたことについては、多くの学びがありました。
また、このプロジェクトはLINEのアイデンティティを飛び越えて、より自由なアイディエーションが可能だったので、いつもとは違った思考を楽しむこともできました。

プロジェクトを通して得た学び・成果

ブランドを構成する様々な要素(ロゴ、シンボル、フォント、カラー、グラフィックなど)を活用して、リズム感・繊細さ、そして展開力のあるデザインを拡張していく方法をさらに深く学べる機会でした。
また、先述した要素をコンセプトにあわせて細かく検討することが、ブランドデザインを強固なものにするということを実感することもできました。

いかがでしたか。
このプロジェクトはBXデザイン室にとっては、LINEの枠組みを飛び越えた大きなチャレンジとなりましたが、それだけにデザイナー個人はもちろん組織にも著しい成長をもたらしたと思います。
これからも私たちはユーザーに寄り添い、サービスの魅力を最大化できるブランドデザインに邁進していきたいです。



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