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LFK×BX Workshop〜これからの「LINEらしさ」の話をしよう〜

こんにちは、クリエイティブセンターBX室ブランドデザイン1チームの清水です。
今回は、先日福岡オフィスにて行った「LFK×BX Workshop」についてお話したいと思います。
「LFK×BX Workshop」とは福岡オフィスのクリエイティブ室のメンバーと東京オフィスのブランドデザインチームのメンバーがデザインについて語り合おうという試みです。

福岡と東京、離れていても日々みんなが同じ意識を持ってデザインに取り組んでおり、最も重要なポイントはUIとBX限らず「LINEらしさ」です。しかし、「LINEらしいデザインって何?」と聞かれると正直、これまで具体的に言語化してきたことはなかったように思います。
そこで、今回は福岡オフィスの仲間と一緒に「LINEらしさとは何か」というテーマで、お互いの仕事について紹介とQ&Aを行いました。

What is "LINE-like"?

デザインをする時に考えていることやリファレンスの探し方、アウトプットへの昇華、検証方法など、普段意識せず何気なく行っているこれらデザインの一連の作業を具体的に表現することで、私たちの「LINEらしさ」について一緒に考えてみました。

1.コーポレートブランディング

一番ベーシックな「LINE」が表現される部分です。私たちの名刺や社用封筒から、採用関連に関わる制作物、株主総会、オフィスのデザインやサインなどがそれに当たります。年に一度の事業戦略発表会「LINE Conference」のデザインもコーポレートブランディングですね。
色・サイズ・フォントなどにきちんとしたレギュレーションが存在し、それに沿ったデザインが紹介されました。シンプルなデザインの中で「LINEらしい」表現をどのように実現するのか、そのために必要な要素を感じ取ってもらえたように思います。

2.撮影のディレクション

クリエイティブセンターに映像や画像を扱うプロフェッショナルが多数在籍しているのは、デザインに使用する素材にも「LINEらしさ」を反映するためでもあります。そのため、撮影のディレクションも私たちの仕事です。
新製品であるClova Deskの撮影事例では映り込む葉っぱ1つにまでこだわり、LINEのトーンにあった利用シーンを再現できているかなど「LINEらしさ」を表現するために気をつけるべきポイントが紹介されました。

3.サービスのブランディング

ここでは、LINE MOBILEにおけるリブランディングの事例をご紹介。
リブランディングの狙いやテーマから、ターゲットの設定や他ブランドのリサーチなどを得て連想されるイメージをキーワード化し、デザイン要素に変換していく過程を共有しました。
色のコンセプトと色利用のルールが明確に指定されており、デザインを数値で見られるところに、注目が集まりました。

4.サービスのブランディング~発展型~

LINEのファミリーアプリ「myBridge」のロゴデザインには、普段とは違った難しさがありました。大きな枠組みではLINEのアプリでありながら、「LINEらしさ」を内包しつつも独自性も強く表現しなければならない案件が少なからず存在し、「myBridge」はまさにそれ。
アプリのコンセプトや機能を見事に表現したロゴが誕生するまでを、エピソードや実例を交えながらお話しました。

5.イラストのディレクション

こちらも引き続き「myBridge」のイラストを事例に用い「LINEらしさ」を失わず、同時にブランドイメージを拡充できるようなイラストの制作過程が紹介されました。

6.アプリケーションへの展開

LINE Payのブランドポジショニングと、それに伴った店舗ツールやキャンペーンツールをご紹介しました。
現在様々なキャッシュレス決済サービスがある中で、デザインの観点から私たちのLINE Payがどのような立ち位置にいてこれからどのような方向に向かうのか、そのポジショニングを明確にすることはとても重要なことです。その答えを店舗ツールやキャンペーンツールにデザインを展開していくまでが、私たちの業務。
思案の末、ユーザーとのタッチポイントに合わせて設定されたデザインの差異が興味深く捉えられたようです。

7.イベントへの展開

社外で開催されたイベント「LINE Biz-Solutions」のリデザインによる新しいロゴの開発から、新しいブランドの世界観を体感してもらうセミナーやアワードへのデザイン展開の事例をご紹介しました。
新しいロゴのデザインモチーフをベースにサービスガイドやバナー、イベントスペースのグラフィックデザインへ展開していく手法を言語化。
2次元のデザインが3次元のデザインへ展開されても、「LINEらしさ」を損なってはいけないといことがこの発表の骨子でした。

私たちには日々どのようにデザイン作業をしているのか、言葉にして説明する機会がほとんどありませんでした。そのため、今回このように資料にまとめて説明することで離れた福岡オフィスのメンバーと「LINEらしさ」を考えることの重要さを共有できただけでなく、自らもその重要さを再認識することができたように思います。
今回のイベントは、メンバーにとってより良いデザインを生み出すための貴重な学びの機会になったのではないでしょうか。
今後もこのようなミートアップは定期的に開催して行きたいと思いますので、レポートをお楽しみに!

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