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オフィスデザインもオンライン!ほぼリモートで作業した”LINE SENDAI”の新オフィス

こんにちは。スペースデザインチームの谷川です。
私は約2年前にLINEに入社し、 「LINE DEVELOPER DAY 2019」などのイベントデザイン、「LINE YOTSUYA」、「LINE VIETNAM」「LINE SENDAI」などのオフィスデザインの案件を担当してきました。

今回は、2021年9月にビル内移転したLINEのグループ会社、LINE Marketing Partners株式会社の新オフィス「LINE SENDAI」のオフィスデザインと、オンラインでのスペースデザイン作業についてお話したいと思います。

オフィス移転計画と依頼内容

LINE Marketing Partners(以下、LMP社)は、 LINE公式アカウントを中心とした法人向けサービスの運用サポートやLINE Payの問合せ受付などの事業を展開している会社です。2021年4月に BALIE株式会社から社名を変更し、仙台に本社を構える東北唯一のLINEのグループ会社となりました。

今回のオフィス移転計画では、 LMP社のLINEグループへの参入・事業拡大に伴い、 LINEグループの一員として事業スピードを加速させ、ビジネスの拡大に貢献できるようなオフィスの設計が求められました。

オフィスについては、主に2つの要望がありました。

1つは、事業拡大に伴う座席数の確保です。
移転前の座席数から2倍程度の増席が必要でした。

2つ目は、オフィスデザインの刷新です。
LINEのグループ会社になる前のオフィスだと他拠点とデザインが異なっていたため、LINEらしさがあり、LINEのカルチャーを感じられるオフィスデザインにしてほしいとの依頼がありました。特に「LINE SENDAI」で働く社員にとって、LINEグループの一員となったことが感じられ、社員としてのエンゲージメントを高められるデザインにしてほしいというのがポイントでした。

LINE SENDAIの内容とデザインポイント

◆レセプションエリア
レセプションエリアでまず目を引くのがLINEのキャラクターです。来客の方から移転したオフィスがわかりやすいように、共用廊下からも見える位置に約2mのブラウンを設置しています。

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壁にはLINEのMISSIONである「CLOSING THE DISTANCE」の文字と世界地図のサインが入っています。
LMP社がLINEグループの一員に加わったことと、これから同じMISSIONを目指すことを感じられるデザインとしました。

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また、現状の天井のグリッド(格子)に合わせて木の壁面や床の目地を揃えるようにしました。同じグリッド、素材で家具も作っています。本物の素材を使いつつ、ディテールまでこだわって計画していきました。

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◆執務エリア
執務エリアには、社員が用途に合わせて自由に過ごせるフリースペースも計画しました。
他の拠点でも同じですが、社員の働きやすさを重視したレイアウトと、急速な組織変更などにも対応できるように移動可能な置き家具や、解体組立が容易な間仕切り壁で空間を構成することを意識しました。
また、今後レイアウトの変更やオフィスの増設が発生しても、調整し再利用することが可能となり、IT企業ならではのスピーディな変化や、流動的な社会情勢に効率よく対応し、長く使い続けられる仕組みになっているところもポイントです。

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今回制作した新オフィスについて、 LMP社の社員の方がnoteの記事を書いてくれています!実際に利用している方の生の声が聞けるので、是非こちらも併せて読んでみてください。

【仙台】自慢のオフィスをルームツアーしてみました!https://note.com/linemp/n/nd9c314c778ad

オンラインでのスペースデザイン作業を振り返って

タイトルにも書いてある通り、今回のデザイン作業は新型コロナウイルス感染症の影響があり、ほぼリモートで行いました。今までオフラインで行っていた作業(素材や現場の確認など)が行いづらいことが特に大変でした。これまでは実際に現地に行き、サンプルなどを見ればイメージがついていたことも、オンラインの画面上で確認する必要があったため、イメージを伝えるための資料を今までよりもわかりやすく作りこむ必要がありました。逆に現地に行けないからこそ、各担当者が以前よりもコミュニケーションを多く取っていたことは、オンラインで良かったことだと思います。

今回のプロジェクトは、基本的にはオンラインで進め、現地に行ったのは工事前、オープン間際だけでした。それまでのミーティングでオフィスの特色などは伺っていましたが、実際現地にいってみるとその拠点独特の働き方(女性社員が予想以上に多いなど)が想像していたものと異なることが多々ありました。

今までだったら最初に現地を訪れてそのオフィスの特色や空気感を知ることができましたが、オンライン上ではそうしたものを感じることが難しかったので、これは次回の課題かなと思っています。

オンライン、オフラインどちらの業務もメリット・デメリットがあると思います。 LINEは新しい働き方「LINE Hybrid Working Style」を提唱していて、出社を前提に置かず、各チームにて働き方のルールを策定しています。今回のプロジェクトは、どのようなやり方で、どのように進めると最適なパフォーマンスを発揮できるかを改めて考えさせられた案件でした。

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