【学生向け】新卒採用デザイナーがポートフォリオ制作にアドバイス!&実物を一部公開
ポートフォリオ作成に苦心し、日々頭を悩まされている学生の皆様。お待たせいたしました。2020年度にクリエイティブセンターに新卒入社したUIデザイナー3名のそれぞれがポートフォリオ作成において留意した点を語ってもらうと同時にポートフォリオの一部公開してもらえることになりました。
この情報を、皆様のポートフォリオ作成に活かしていただければ幸いです。
Financial Design2 チーム 佐藤 彰真
◆ 読んでもらうための戦略を考えよう
採用担当はたくさんのポートフォリオをさばいているので、読んでもらうための戦略、逆に読み飛ばしても伝わる戦略の両方が必要だと思います。
僕の場合、自己紹介や目次などは一見しただけで大体の内容がわかるようにレイアウトを工夫し、作品も詳細を載せるものは2作品に絞りました。
作品ごとの扉ページには興味を持ってもらえるようなキャッチコピーを載せ、作品の説明や制作のプロセスなどは図を多用することで、文章を読まなくてもなんとなくわかるレイアウトにするよう心がけました。
◆ 自分の世界観をアピールしよう
僕はUIデザイナー志望だったので、載せている作品もすべてアプリUIで統一しました。また、ポートフォリオ全体で統一のトーンをつくり、カタログのように自分のデザインが伝わるよう世界観を演出しました。
一文字も入れないビジュアルだけの扉ページを用意するなどもして、読んでいてメリハリがあるように意識しました。
◆ 情報は取捨選択しよう
ポートフォリオをつくるときに一番悩んだのは、「何を載せて何を載せないか」です。結果的に、面接で説明するときの資料として使うことも考慮し、優先度の高い情報のみを載せて残りは口頭で説明しようと割り切ることにしました。
作品の説明はたくさん練習しておいたほうが良いと思います。何度か話しているうちに説明の流れがわかってくるので、そこから逆算してポートフォリオをつくるのもアリかなと思います。
僕は、以下のような情報整理シートを使っていました。
▼提出したポートフォリオの一部はコチラ
Local Product Design チーム 高 ウォンボ
◆ 外見より、中身に集中しよう。
ポートフォリオは、これまでのデザイン作業を盛る器に過ぎません。 ポートフォリオをデザインする前に、ポートフォリオに入る作業をもう一度発展させた方がいいと思います。
◆ 志望する会社に合わせてポートフォリオを少しずつ変えよう
一つの基本ポートフォリオを作った後、志願したい会社に合わせてポートフォリオのデザインを少しずつ変えてください。それだけでも、その会社に入りたい気持ちが伝わるかもしれません。
◆ 「ボーナスポイント」をどうやって得るかを考えよう
似たようなレベルのポートフォリオが多いとしたら、何が自分をより目立たせるのか考えてみてください。(例えば、私はポートフォリオと追加作業物を入れる封筒をデザインしたり、約 15年前からデザイナーになりたい気持ちを込めた日記を面接時に持参しました。)
▼提出したポートフォリオの一部はコチラ
Biz Design チーム 柳 炅我
◆ ポートフォリオに入れる作品は選別しよう
まず、自分の作業物の中からポートフォリオに入れれるものを選びました。そのとき、完成度が低かったり、志望する会社、または部署に合わない作業物は思い切って抜いても良いと思います。次には、見せたい作業物から順番に並べました。
◆ 採用側の立場になって考えよう
私がポートフォリオをデザインする際にこだわった部分を説明します。一旦、作る前に採用側での立場から考えて見ました。その人たちは、とても多くの求職者からのポートフォリオを見なければならないです。時間も限られています。そのため、私は目につくように強めの?メインビジュアル作ろうとしました。本当に必要な部分にだけ簡単にテキストを入れて、メインビジュアルに比重を置いて作業しました。
でも、情報が大事な作品はちゃんと説明も入れました。テキストも人の視線の流れを考えてレイアウトを作りました。
また、映像作業物もいくつかあったので、簡単なポートフォリオ用のウェブサイトを製作しました。(必要なとき、いつでも自分のポートフォリオを見せれるので結構安心感もありますね、必修ではないけど、もし時間の余裕がある方は作ってみても良いかもです。)
◆ 「Passion」を大切にしよう
そして最後に、私が重要だと思うことはPassionです。無数の会社の中から本人が本当に働きたい会社を決めてください。私は第一志望の会社(LINE株式会社)に関しては、他の会社より何倍、多くの時間と力をかけて自分のPassionを見せようとしました。
私はLINE用ポートフォリオを別途製作して(面接用にその場で発表できる量で簡単なポートフォリオも製作、カバーもラインらしく、または面白く)予備ライナーと自称した名刺なども製作しましたね。
ポートフォリオとか、事前課題、履歴書は周りに見せて、フィードバックもらったり、日本語のチェックをやってもらったりしました。
久しぶりに去年のこと考えてみたら、外国での就活がかなり大変でしたが、LINE株式会社を準備する時は楽しかった記憶があります。
▼提出したポートフォリオの一部はコチラ
以上が新卒入社したUIデザイナーのポートフォリオとその制作への留意点になります。実際に皆さんがポートフォリオ制作にお役立ていただければ幸いです。
現在、LINEのクリエイティブセンターでは、2022年度の新卒採用をオープンしております。LINEのデザインに興味をお持ちの方は特設サイトを是非ご覧ください。