【開催レポート】トークラウンジ for Student #2 ポートフォリオづくりで本当に大事なこと
こんにちは、クリエイティブ戦略チームのGOです。
去る10月6日に開催されたトークラウンジ for Student #2では、たくさんの学生の方にご参加いただき誠にありがとうございました。
この記事ではイベントで語られたポートフォリオに対する様々なトーク内容をレポートいたします。
「トークラウンジ for Student」とは
あらためて、「トークラウンジ for Student」の開催趣旨をご説明します。
私たちクリエイティブセンターは、「デザイナーを目指す学生のお悩みや疑問を解決したい」という思いを常々抱いていました。日本のデザインカルチャーを醸成し、レベルを底上げしていくためにはデザイナーを目指す若者が一人でも増えることが大切だと思ったからです。その理想を実現するための手法の1つが「トークラウンジ for Student」です。
なお、「トークラウンジ」という名前には「肩肘張らずにゆったりとお話しましょう」という意味が込められています。
ポートフォリオづくりで本当に大事なこと
このセッションでは、実際に採用に携わるデザインマネージャーお3方に、直接「ポートフォリオづくりで本当に大事なこと」をお聞きしました。
参加者
齋藤洋介(以下、齋藤):Product Design 2室Biz Designチーム マネージャー
福田知子(以下、福田):BXデザイン室BXデザイン3チーム マネージャー
金ソンへ(以下、ソンへ):映像デザイン室Motion Graphic Designチーム
マネージャー
読みたくなるポートフォリオって?
齋藤:優先順位しっかりしていて、見やすいものです。読み進めていくときに、何を見て欲しい!っていうのがしっかり(情報のヒエラルキーやレイアウトがしっかり)しているのが大事ですね。
福田:LINEに限らず、採用側はたくさんのポートフォリオを一気に見ます。最初は量が多くで流し見になることはあるかもしれません。
説明がなくてもデザインの良さがしっかり伝わるものであれば、読み込んで見ようという気になり、読んでみようという気持ちになると思います。
ソンヘ:PDF形式の場合は主にグラフィックなのでお二人と一緒です。自分が何ができるかをアピールしてもらいたいですし、そのできる範囲が広ければ広いほど魅力を感じます。
また、自分らしいストーリーテリングが入るとより面白いと思います。
どんなところをチェックしてる?
福田:たくさんありますが、重要なのは、ストーリーテリングの部分です。
完成した作品からデザインの意図やコンセプトが伝わるかどうか、制作過程を含めてストーリーとして通じているかどうかです。
なるほど、と思える納得感を得られるようなものでアイデアとオリジナリティ、そして展開力、情報整理能力、編集能力があるか。またデザインのバランス、情熱があるかどうかも確認しています。
ソンヘ:情熱がとても大事です。1秒に30フレームがかかり、作業の量が多いモーショングラフィックに対する情熱が見てとれるかが大事になります。
齋藤:特に画面のフローがしっかり設計されているかを見ます。また、どんなプロジェクトに携わっているのか、またその画面のバランス、端末に収まった時のバランスの感覚もチェックしていますね。
ポートフォリオにこめて欲しい思いはなんですか?
ソンヘ:リールや映像のポートフォリオになっても「なぜそれをやっているか」という意図はわかりやすく込めて欲しいですね。
齋藤:ポートフォリオは手紙みたいなものです。本人がアピールしたいところを載せることが大切です。そのため、初めに拾ってもらいったい、アピールしたいものをアピールできる構成にしておいてください。最初に自信がある作品を、わかりやすくお見せできるといいと思います。
福田:齋藤さんが素敵なことをおっしゃいましたね(笑)
確かに、ポートフォリオは手紙です。
他の人と比較して、自分の何がアピールポイントなのか教えて欲しいです。
たくさんのポートフォリオで目立たないといけないし、ただ目立つだけではなく「この人と一緒に仕事したい」と思われないといけない。また、「今後どういう仕事をしたいか」という部分も大事だと思います
そのために今までどんなこと、どんなプロセスを踏んできたかもわかると良いですね。志望企業に合わせて見せかたを戦略的に考えて欲しいです。
まとめ:ポートフォリオづくりで一番大切なこと
齋藤:伝えるべきことを伝えられるように構成すること。なぜなら、ポートフォリオは自分のアピールするものだからです。
皆さんは、このイベントでポートフォリオの正解を聞きにきたかもしれないのですが、実際に正解はないんですよね。
失敗もないし正解もないので、自分で考えて魅力的に見えるようにチャレンジして構成してください。
福田:齋藤さんがおっしゃったことに同意です。
目標を実現するために「客観視する」というのはとても大事です。人に伝わるようにできてるかな、というのは本人ではわかりづらい。
時間をおいて見てみる、振り返ってみる、他の人にも見てもらう(忌憚ない意見をもらえる)などの工夫をして客観視するというのを完成までにずっとやり続けて欲しいです。
ソンヘ:モーションデザイナーのポートフォリオは、色んなポートフォリオの中で目立つのが大事、そして自分らしさが大事だと思います。
自分の強みを本人を理解して、うまくアピールしていくことが1つの鍵だと思っています。
イベントでお見せしたポートフォリオの一部を公開
UIデザイナー
BXデザイナー
次回開催決定!
11月30日にトークラウンジ for Student #3を開催いたします。
今回は、LINEと同じくデザイナーの新卒採用を実施するクックパッド株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーからゲストをお迎えして、様々なお話をさせていただくこととなりましたので、ぜひご参加ください。