クリエイティブセンターの2022年の抱負は!
あけましておめでとうございます!
クリエイティブコミュニケーションチームです。
皆さま、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
新しい一年の始まりに今年の目標を設定している方、チャレンジを考えている方も多いと思います!
2022年最初の投稿となる今回は、クリエイティブセンターの各部門リーダーに聞いた『今年の抱負』と『2022年の気になるデザイントレンド』をご紹介したいと思います!
<Product Design1室 室長 / Kim Younghoさん>
◆2022年の抱負
コロナ禍の生活に慣れたせいかもしれませんが、世の中がさまざまな変化の中でも少しずつ良い方向に変わっていっているのではないかなと思っています。今年は「探検」というキーワードを通じて、より速く柔軟に状況に対処しながら新しいことを発見していきたいと思います。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
新型コロナウイルスの影響で「旅行」に関連したサービスは大きな打撃を受けました。サービス自体がなくなったものや、新しく生まれるサービスや経験もほとんどない状況になっています。旅に出る前の「準備・計画・発見・体験」などの行動はデザインと非常に似ていると思います。UX的な面で便利な検索や予約、また誰でも気楽に楽しめる旅行ルートの提案など、厳しい局面だからこそ、今の時代にマッチする新しいトレンドがどのように生まれ、我々の生活に入ってくるか楽しみです。
例)サービスデザイン、お店やホテルなどのインテリア、外装
<Product Design2室 室長 / Yoon Jeongkwonさん>
◆2022年の抱負
リモートワークをはじめ、去年は新しいパラダイムが始まったといえるほど多くの変化を可能性を感じた一年でした。そのため、今年の最も重要な目標といえるのは、「自律的に動く組織」になることです。今年は業務スタイル、コミュニケーションはもちろん、ライフスタイル全般を個人が自分でReDesignできる環境を構築したいと思います。自己主導的な成長が可能で、クリエイティブなデザイン思考ができる組織になるよう努めます。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
UI/UXデザインはここ数年間、デザインシステムを経て、次のステップに進むための準備を終えたと思います。デザインシステムをベースにデータを基軸としたユーザーフィードバックを随時かつ迅速に反映できるUXを構築することができるだけでなく、UIデザイナーはユーザーとのインタラクションに反応する3Dイラスト、目をひきつけるマイクロアニメーションなどのさらに幅広い表現が可能なクリエイティブに集中できるようになりそうです。
もちろん、UIデザイナーが突然3Dモデリングやアニメーションの専門家になるのは難しいので、自分自身がアートワークをするよりも様々なソリューションを提案できるように視野を広げ、多くのメディアやコンテンツを吸収する能力がさらに重要になる時期になります。
VRへの関心も高まっていますが、UI/UXデザインのトレンドは技術のトレンドと多くの部分でつながっています。 端末の変化を例にすると、現在の最新VR機器であるOculusは、まるで80年代のレンガほど重くて大きな携帯電話のような存在です。これが数年後には形が変化し、誰もが使っている端末になっているかもしれません。つまり、近い将来にVRがスマートフォンに置き換わるという想像もできます。 2022年は、現実世界と仮想世界のUXが統合できる技術の進歩の方向性とともに、UIデザインも新たな試みと挑戦が始まる一年になると思います。
<BXデザイン室 室長 / Kwon Jungranさん>
◆2022年の抱負
Zホールディングスとの経営統合によって発生する、多くのビジネスビジョンを視覚的に提示することで、2022年のBXデザイン室の役割と価値はさらに重要になります。
クリエイティブはポジティブな環境とメンタルの中から生まれますが、コロナによってその環境を保つことが簡単ではない状況にあります。
しかし、そのような環境でも皆が自身のクリエイティビティと仲間の才能を信じて、解決すべき課題へのチャレンジを楽しんでいきたいと思います。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
COVID‑19が発生して3年目になりました。私たちの人生に起きた多くの変化とともに、サービスやデザインも新しく登場したもの、徐々に進化したもの、退化しているものがあります。2022年は、そのようなサービスやデザインに注目していきたいと思います。
以下に具体的な例を挙げてみます。
1. 勤務環境の変化によるデザインの変化(サービス、空間, 製品など)
2.OTT platform serviceのブランディングの高度化(Brand Identity側面、UX側面など)
3. 消えるサービス(デザイン)、生まれるサービス(デザイン)
<映像デザイン室 副室長 / 坂本亘由さん>
◆2022年の抱負
クリエイティブセンターはリモートワークがメインになりましたが、これまで以上にメンバー同士のコミュニケーションを大切に、より良いチームワークを築いていきたいと思っています。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
様々なシーンで内在する「課題」に向き合うことをテーマにした映像が、世界的に評価されています。「カンヌライオンズ2021」でもそのようなテーマ性をもった作品が数多くのグランプリを獲得しました。さらに近年では課題への啓蒙だけではなく、企業としてどのように取り組んでいるのかという具体性も求められるようになりました。そのような一貫性が企業人格となって、ユーザーの信頼を得ていくという新しいブランドの循環が起きていると感じています。表層的なデザインやテクニックの流行は日々生まれ変わっていきますが、根幹の部分である企業としての「問題提起」と「実行力」、そしてそれらが生み出す企業人格を映像にクラフトしていくことが、現代において本当の意味でのトレンドではないかと思っています。
具体例を挙げると、昨年はハイネケンの「Shutter Ads」が個人的にとても好きでした。コロナ禍のロックダウンで休業に追い込まれたお店を応援するという施策で、ハイネケンの広告予算を活用して休業しているお店のシャッターに広告を載せ、そのお店に掲載料を支払うという取り組みです。「See this ad today, enjoy this bar tomorrow」というコピーも秀逸で、嫌われ者であるはずの広告がお店にとってもユーザーにとっても、そして広告主にとっても有益な価値をもたらせたという理想的な事例だと思います。
LINEもユーザーやパートナーの皆さまのためにも、このような取り組みを意欲的に行っていくべきだと考えています。
※ Heineken - Shutter Ads( https://www.youtube.com/watch?v=tFSxwMvj_bc )
<スペースデザインチーム マネージャー / Kim Nam Wooさん>
◆2022年の抱負
コロナが続く中、働き方にも大きな変更が続いており、今までのオフィスの役割も大きい変化がありました。今後のオフィスの役割もしばらくは変化が続くと思うので、空間的にできる提案を考えていきたいと思います。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
Architecture Design/Space Design業界もコロナの影響で根本的な考えから変わりつつあるような印象を受けます。仕事から住宅まで、ほぼ全ての空間デザインが再正義されていくのではないかと思っています。コロナ後に以前に戻る空間システムもあればそのまま維持される空間もあるかと思われます。また、CO2削減に対する世界的な動きも活発になっているので、それにならう建築業界の変化も気になります。
<クリエイティブ戦略チーム マネージャー / 小林謙太郎(kenny)さん>
◆2022年の抱負
今年の私たちのチームの抱負は「持続的発展」です。パンデミックが続く中で新しい働き方のコツを掴み、いい意味で慣れてきたと感じています。そうした中で昨年は各自が十分にクリエイティビティを発揮し、多くの新しい取り組みと、そして多くの成果を出すことができました。まずはその取り組みと成果を単年で終わらせることなく継続し、そして来年再来年へと繋がるようなアクションをすべく、皆でアイデアを出し合い、チャレンジを続けていきます。
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
トレンドという言い方が正しいかは分かりませんが、アクセシビリティはより重要度を増しており、多くのユーザーが利用するプロダクトを提供する組織として無視できないワードとなっています。LINEのデザインは、ユーザビリティやUXといった領域においては多くの研究・リサーチの元、改善を重ね一日の長があると考えていますが、身体障害などによりそもそも利用自体が困難な方が存在するのも事実です。そうした方たちに対し、どのような方法が考えられるのか、プラットフォーマーとしてアイデアを持っておく必要があると感じています。ちなみに私の父は高齢で視力もかなり弱まっていますが、スマホもLINEもよく利用していて、ほとんどの操作は音声によるいわゆるボイスUIを活用しています。ボイスUIはアクセシビリティを改善させる一つの解かと思いますが、こういった非ビジュアル領域の開発においてもデザイナーのクリエイティビティを組み込むことでよりよく発展させることができると考えております。
<クリエイティブコミュニケーションチーム マネージャー / 清水久美子さん>
◆2022年の抱負
歩みを止めない。変化とは誰にとっても難しいものです。予期せぬ環境の変化に振り回されたり、現状に満足してしまったり、変わることを恐れて疎ましく思ってしまったり。原因は色々ありますが、仕事もプライベートもマンネリになることは誰にでも起こることです。ですが、自分が変わらなければ何も変わりません。自分の手で未来を切り開くために、ちょっとの勇気と希望を持って一歩でも半歩でも歩み続けていきたいと思います^^
◆ 2022年の気になるデザイントレンド
デザイン自体のトレンドとはちょっと違うかもしれませんが「NFTアート」の可能性について興味があります。
オタクとしては二次流通市場でも推しにお金が入るという仕組みは有難いですね、お布施のし甲斐があります!ただ、今後どのように発展していくのか?どこまでその価値が理解されるのか?個人的には気になるところです。推しの限定フォトカードを全種類コンプリートしてカードホルダーに入れて飾る。手書きのサインが入ったアルバムやポスター。絵具が重なりあって盛り上がることで完成するアート作品。その価値は「代替不可能」というだけではなく、手に取れる「現物」だからこそ、その価値を感じることができるのではないでしょうか。もちろん、資産や権利など違う意味での価値はあると思います。しかし、全てが手のひらの中でデジタルで処理されてしまったら…何か大切なものを失ってしまうのではないでしょうか。「価値観の違い」がさらに顕著になるのでしょうか。果たして、ますますデジタル化が進む現代社会の中で「NFTアート」がどれほどの価値を築くのか注目していきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
新型コロナウイルスの影響による生活の変化や、新しいサービス・デジタルデバイスの普及はデザインにも大きなインパクトを与えていきそうですね。
UIやグラフィック、映像、スペースなど、それぞれの領域でトレンドはあるものの、現代の課題をデザインを通して解決していく、という方向性は共通しているのではないかと思います。
今年もクリエイティブセンターは、”Closing the Distance by Creative” をミッションに、ユーザー視点からより良いデザインを生み出し、ユーザーとLINEの距離を縮めていきます。noteでも様々なクリエイティブ事例やデザイン制作の裏側を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします!