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Pablo Ferro - 「古き良き」から学ぶモーショングラフィック

こんにちは、Motion Graphic Design Team の崔ジユンと申します。
今回は、LINEのデザイナーが普段からインスピレーションを受けているモーショングラフィックデザイナー、パブロ・フェロについて紹介します。
実は、モーショングラフィックは1960年代にもメッセージを伝える有効な手段として幅広く使われていましたので昔のモーショングラフィックに触れつつ、モーショングラフィックの生い立ちについても知っていたただければと思います。

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Every part of me, whether it’s my work or personal, I keep it moving.
-Pablo Ferro-

パブロ・フェロ(1935-2018)は、キューバのアンティラ出身のグラフィックデザイナー兼タイトルデザイナーです。
彼はグラフィックデザイナーでありながら、アニメーションに興味を持っていました。ディズニーのアニメーターとして有名なPreston Blairのアニメーション作画本などを参考にしながら独学でアニメーションを学び、映画タイトルや広告のモーショングラフィックの制作に活用しました。代表作としてはDr. Strangelove(博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)、The Thomas Crown Affair(華麗なる賭け)、Bullitt(ブリット)、The Addams Family(アダムス・ファミリー)、Men In Black(メン・イン・ブラック)などがあります。

革命的だった「画面分割カット」を採用

当時では革命的と言われた画面分割カットを用いた作品『The Thomas Crown Affair(華麗なる賭け)』を通じて映画業界に名を馳せました。その他にも『Being There(チャンス)』(1979年)や『To Die For(誘う女)』(1995年)など、多くのタイトルシーケンスを制作しています。

動画でキャリアをご紹介

これは、パブロ・フェロのキャリアをまとめた映像であり、主に1960年〜1980年に制作したものを紹介しています。今見ても60年代の映像とは思えないほど斬新なものばかりで、レイアウトやモーションに参考になる作品が多いです。​2018年に亡くなるまで、パブロ・フェロは映画監督・デザインを続け、Chrysler Design Award、the Art Directors Club Hall of Fame Award、 AIGA Medalを受賞し、映画やデザインへの貢献が広く認められています。 2012年にドキュメンタリー『パブロ』も出ていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

『Pablo(2012)』 ドキュメンタリートレーラー

以上、LINEのモーションデザイナーがインスピレーションを受けたデザイナー、パブロ・フェロについてご紹介しました。60年代に作られた作品であってもとても洗練され、メッセージ性のあるモーショングラフィックは沢山あります。良質なモーショングラフィックはいつの時代でも分かりやすく視聴者に意図を伝えることができるモーションだと思います。

現在、LINEではモーションデザイナーを募集しています。この記事を読んで興味を持ってくださった方のご応募をお待ちしています。



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