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【2023年度グッドデザイン賞】受賞のお知らせ

LINE株式会社とヤフー株式会社は、2023年10月1日に合併し、新社名「LINEヤフー株式会社」となりました。合併前に各社から応募していたデザインが、2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせいたします。

グッドデザイン賞

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。 

以下、受賞した3つのデザインをご紹介します。

Yahoo!ショッピング「おトク指定便」

Yahoo!ショッピング「おトク指定便」 は、グッドフォーカス賞【新ビジネスデザイン】を受賞しました。新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインに贈られる特別賞です。

「おトク指定便」 は、ユーザーの利便性を高めながら物流の多面的な社会課題の解決を目的としたデザインとなっています。 「Yahoo!ショッピング」において、余裕のある配送日を選ぶとポイントが付与される機能を提供し、ユーザーはお得に、ストアは特日における出荷作業の分散化、配送業者は業務負荷軽減につながる三方よしな解決方法を実現しました。

デザインのポイント

  1. ユーザーにお得な購入体験を創出し、ストア・物流の課題解決を目的としたデザイン

  2. 配送日を分散することで、特定日の荷物量増加に伴う物流(出荷・配送)の負荷を平準化

  3. 再配達を減らすことで、CO2削減を通じた環境問題への貢献、運送業の負荷軽減を実現

審査員の評価コメント

運送業・ドライバーの負荷軽減が社会問題化するなかで、配送日を分散することで配送業者は業務負荷軽減に、ストアは出荷作業の分散化に、ユーザーはポイント付与でお得に、という三方良しの解決方法を実現している。また、配送において「早ければ早いほど良い」という価値観に一石を投じ、持続可能性と最適なリソース配分を考慮する新しい価値観を広めることにもつながる点が高く評価された。

グッドデザイン賞 受賞ギャラリー

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テキストコンテンツを読みやすくする文字と行間の適切な大きさを科学的に検証する取り組み

ユーザーインタフェースの研究において、一般向けの取り組み・活動カテゴリーでグッドデザイン賞を受賞しました。

テキストはスマートフォンで最も用いられている表現手段の一つですが、そのフォントプロパティはデザイナーの感性で決められることが少なくありません。そこで私たちは大規模実験を行い、読みやすい文字と行間の大きさの関係を科学的に明らかにしました。サービスでの実証実験を通じ、科学的因果関係を把握しながらデザインとKPIを改善するアプローチを実現しました。

デザインのポイント

  1. 大規模実験で得られたデータを統計解析し、読みやすい文字と行間の大きさを科学的に明らかにした

  2. 研究で得られた知見をサービスで応用した結果、サービスのKPIへの統計的に有意な効果が確認された

  3. 小さな体験を改善するというデザイン手法が、サービスの大きな体験やKPIを改善する可能性が示された

審査員の評価コメント

感性からの脱却を果たした取組み。スマートフォンのフォントと行間に関する科学的な研究と実証がクラウドソーシングを通じて展開されている。これは大量の記事を配信するするヤフーの強みを活かした取組みだ。当たり前のように感じられるが、実際には見過ごされていた視点をユーザーインターフェースの改善につなげている。日本語フォントの独自なデータ収集が行われ、その後も実証実験の結果をKPIと結び付けて徹底的に運用に反映させている点も高く評価できる。 日本国内では、データの蓄積と活用が不十分であるという指摘がなされる中、地道な改善の重要性を気づかせてくれるプロジェクトだ。当たり前のことを徹底的に実行する姿勢とヤフーならではのアプローチによって、日本のスタンダードを引っ張っていく存在として期待される。

グッドデザイン賞 受賞ギャラリー

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LINE Seed JP

メディア・コンテンツカテゴリーで は、LINEの日本語版コーポレートフォント「LINE Seed JP」が受賞しました。

ブランドアイデンティティを社内外に広く伝え、ユーザーのコミュニケーション体験をより豊かにするために、LINEのデザイントーンを反映したLINEの日本語版コーポレートフォント「LINE Seed JP」を開発。それに付随して当プロジェクトの認知拡大のために、フォントを主役とした様々なプロモーションを展開しました。

デザインのポイント

  1.  角の丸みや柔らかな曲線、モダンでありながらシンプルでフレンドリーな「LINEらしさ」を表現

  2. 欧文とのバランス、広めのフトコロ、4段階のウェイト展開によって可読性・機能性の高い和文フォントを実現

  3. フリーフォントとしてのデータ公開や、フォントを主役としたLINEらしいコミュニケーションツールの展開

審査員の評価コメント

文字によるコミュニケーションツールをプロダクトとしているLINEが、このように自社の文字を開発することに必然性を感じると共に、その高いクオリティと日本語という膨大な量の言語に挑戦したことに敬意を持つ。丸みがかったフォルムがユーモラスであり、英字と日本語の相性も良い。コーポレートフォントにとどまらず、フリーフォントとして開かれているところにもLINEの思想を感じる。ノベルティのデザインもよく作られている。

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以上、グッドデザイン賞受賞のご報告となります。

LINEヤフー株式会社としてグッドデザイン賞の受賞をご報告できたことを大変嬉しく思います。これからも多くのユーザーに新しい体験を届けられるよう、デザインを追求していきます。


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