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「大切なのは学び続ける姿勢」ーLINEのデザイナー新卒採用に求めるもの

LINEは毎年積極的に新卒採用を行なっており、それはデザインを司るクリエイティブセンターも例外ではありません。そのため、サマーインターンをはじめ様々な採用関連活動を行なっているのは、このnoteをご覧の皆様であればすでにご存知のことと思います。
その活動の中では学生の方々から実にたくさんの質問をいただくのですが、その中でも最も多い部類に入る質問がこれです。

美大出身じゃないとUIデザイナーにはなれませんか?

常々、「学歴不問」と申し上げている中でなおこのが質問が多いのは、学歴ではなく学生時代の勉強によってUIデザイナーになれるかなれないかが決まるのではないかとお考えだからでしょう。
もしそうだとするならば、答えはこうなります。

YESでありNOでもある

「美大卒」でなくてもOKな理由とは

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2020年度には、UIデザイン2室に3名の新卒入社者がジョインしました。しかしその3名ともが、いわゆる美術大学出身ではありませんし、デザイン系の専門学校出身でもありません。
具体的にお話しすると、1人は都合により非公開とさせていただきますが
・千葉大学大学院
・京都工芸繊維大学大学院
です。

彼らが選考を通過したのは、もちろんデザインアウトプットのレベルが高かったからですが、それに加えてデザインに対する情熱の高さやデザインへの深い探究心、そして弊社に強い興味・関心を持っていたからでした。
つまり、学生時代に彼らは上述したような要素を養い、自ら強化していたからこそLINEのデザイナーになることができたのです。(繰り返しますが、デザイナーとしての高いレベルのアウトプットが必要なのは言うまでもありません)
ある新卒入社者は自ら学外に学びの場を求めインターンとしてUIデザインの経験を積んできました。UIデザイナーになるための努力を学生時代にしっかりしていたということなのです。そういった意味で学歴学部学科は関係ない、ということになります。
一方で、美術大学や美術系の専門学校で得られる様々な知識・経験がUIに限らずデザイナーにとって非常に有益であることを我々は否定しません。体系的に習得したグラフィックのスキルや知識はデザイナーにとって大きな武器になることでしょう。あくまで、それが全てではないということです。

求められるのは「課題解決力」

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私たちは新たに仲間となろうとする人たちに対して、「課題解決力」を強く求めています。例えば企画者と企画を進める際に、なぜこのようなデザインをしたのかは絶対に説明できないといけません。なんとなくかっこいいからという主観では相手は納得しないからです。何を生み出したかったのか、何を解決したかったのか、自身の意図がデザインを通じて表現できていないといけないですし、それを言語化できないといけません。
課題解決というと難しく聞こえるかもしれませんが、例えば大きなサイト、1つのキャンペーンページ、1つの小さな機能追加にしても、何を実現したくて、そのためには何をデザインすべきなのかを見つけていくことが重要です。1人でゼロから考えるのは難しいことですので、そのためにベンチマークをしっかりと行い、資料を集め、必要であれば誰かに相談するといったことも必要になるでしょう。
例えば本当にデザイナーになりたくて取り組んでいる学生さんの中には、既存のサービスのUIをノートに書き出して、このジャンルだとこういうUIが多い、メニューボタンが右上なのか左上なのか、などをまとめている人もいます。
まずはiOSやAndroidのガイドラインを読んでみたり、書籍やWebサイトを見て試すのもいいと思います。
あと、デザイン以外にも興味を持つこともとても大事です。デザインが上手いだけじゃなく、一つの事業、サービスやそのサービスの市場環境や強み、ユーザーのニーズなど様々な要素に興味を持ってしっかり理解していないと良いデザインはできないと思っています。それは好きだからではなく、勉強しないと身につかないことですね。

どうでしょうか。こんな話を聞いてくると、私たちが大切にしているのが学部学科ではなく「学び続ける姿勢」であるとわかっていただけるのではないでしょうか。
デザイナーを志す学生の皆様におかれましては、是非ともなりたい職業のために何を学ぶか(そう言うと至極当たり前にも聞こえるのですが)を大切にしていただければと思います。
引き続きLINEの新卒採用に関連する情報発信を行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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