Adobeによる世界最大のデザインポートフォリオサイト「Behance」を活用しよう
こんにちは。UIデザイン5チームの Yuri Sungです。今回はデザイナーならば一度は聞いたことあるポートフォリオサイト、Behanceの活用方法についてご紹介しようと思います。ご存知の方も多いと思いますが、BehanceはAdobeが運営するポートフォリオサイトです。
様々な分野のデザイナーが自分の作品を展示し、同種業界の方とフィードバックを交わしあうことができます。また、デザイナーの求人や業務委託も行え、デザイナーはこの依頼にBehanceを通じて答えることが可能です。
国家別、地域別、デザインカテゴリー別にプロジェクト検索が可能で、レベルの高い作品が多くリファレンス検索やインサイトの発掘にとても便利です。
ではなぜ、Behanceを使用した方が良いと思うのか、どの様に活用すればいいのかをお伝えしたいと思います。
1. 世界中のデザイナーと交流できる
画像出典:https://www.behance.net/gallery/87920483/Painter-Website
Behanceの最大のメリットは、グローバルなポートフォリオサイトだという点です。そのため、国内外の多くのデザイナーたちとコミュニケーションすることができます。様々な言語でデザインされた作品を通じてタイポグラフィを学んだり、また現役デザイナーたちが多く利用するデザインツールを知ることもできます。さらにはAdobeチームが推薦するBest Portfolioを通じて世界中のUX/UI デザイントレンドを把握することも可能で、デザインの勉強だけでなく自身のポートフォリオをどのように構成すれば効果的なのか学ぶことができるのです。
私の場合はプロジェクトをBehanceに共有し他のデザイナーたちのフィードバックをプロジェクトのポートフォリオに反映することで、モチベーションが上がりました。
2. ハイレベルなリファレンス検索と情報収集が可能
数多くの参考になるデザイン関連サイトがありますが、その中でもBehanceはプロジェクトの大きな流れを見るために最適化されたフォームを持っています。最近ではUXフローからUIデザイン、 プロトタイプまで一つのプロジェクトの全過程が紹介されたポートフォリオを見ることができるようになりました。この様なストーリーテリングポートフォリオの構成は見る側の理解に役立ち、効果的なアピールになります。Behanceではこの様な良い作品をデザイナーニーズに合わせてアーカイブしムードボードを制作することができます。
3. 高画質な画像、動画の添付が可能
画像出典: https://www.behance.net/yurisung
最近のポートフォリオはインタラクションや モーションデザインなどを加えて、より躍動感のあるプロジェクトを構成することが多くなっていますが、Behanceはそのような躍動感のあるポートフォリオを制作するのに優れています。Loop GIFsなどを使用して、サービスの動きや流れなどを効果的に表現することができます。
実際にBehanceにおける人気作品の中では、センスのあるGIFや動画を活用したものが多いです。このようなGIF動画を作るためにProtopie、After Effect、Framerなどの様々なプロトタイプツールを活用するのが良いでしょう。デザイナーは様々なプロトタイプツールを使用してモックアップを制作しますし、これらのモックアップはプロジェクトの完成度を高めることにつながります。
4. 簡単に管理と共有ができる
ポートフォリオを絶え間なく更新し、バージョンを管理するのはデザイナーの課題です。もしポートフォリオをPDFなどのファイル形式で所持している場合、[最終の最終の最終.pdf]の様なややこしい名前で最新ファイルを管理するのは本当に厄介なことでしょう。
この様な場合、Behanceを使うと便利です。
まず、ポートフォリオをWeb linkで共有することが可能で、画像や動画ファイルもポートフォリオへ自然に取り込め、メッセージ伝達が簡単かつ効果的です。もしBehanceチームで選別するベストデザインにフィーチャーされたなら、それは効果的なアピールポイントになるでしょう
追加でAdobe Portfolioを利用すれば、自分だけのオリジナルなポートフォリオサイトを作成することも可能です。このサービスは Behanceと連携されて、自分がこれまで公開したプロジェクトが自動的に同期されます。そのため、個人でWebサイトを制作するのに長い時間のコーディング作業やレイアウトを考察する手間を省くことができるのです。
Adobeから様々なテンプレートを提供していますので、デザイナーのニーズに合わせて洗練されたウェブサイトを作ることができます。
5. Adobe Design Achievement Awardsへの応募するのにとても便利
ADAA(Adobe Design Achievement Awards)はAdobeが主催しているデザインアワードであり、大学生と大学院生のための無料公募展です。海外の多くの有名公募展は参加費が有料となっていますが、ADAAは参加費の負担がありません。応募条件は、Adobeのツールを使用して、作品を設計すること。年に一度行われ、予選を経て準決勝、決勝と勝ち進んで行くことになります。
ADAAに応募するには、Behanceを利用すると便利です。Behanceに更新された作品があるのであれば、簡単なプロセスを通じて応募が可能で、 何点でも出品が可能であり、入賞した場合はその証明書をPDFで発行することができるので、受賞証明書として使用することができます。
6. ワールドワイドな就職機会が得られる
最近ではデザインを学べる大学で、学生にBehanceの使用を推奨していることも多いようです。国内外の様々なデザイナー募集やフリーランスへの業務依頼などがBehanceを介して行われているため、これをを活用すれば、デザイナーとして職業選択の幅を広げることができるでしょう。
Dribbble、GitHub、LinkedInなどのサービスとも連携しているので、本人の長所を多方面にアピールすることができます。
以上が Behanceの活用に関する紹介になります。
Behance運用経験がない方や、今まさに入門した方々に役立ちそうなBehanceのメイン機能を中心に作成しました。
お役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。
なお、クリエイティブセンターでもBehanceを利用中です。現在整備中なのでプロジェクト数は少ないのですが、ぜひご覧ください。