心に刺さる有名映像監督の名言から学ぶ映像制作
こんにちは!Production Designチームの澄川です。
Production DesignチームではLINEで生み出された多くの実写映像の制作を主に行っています。
CM、Web、イベント、写真、インタラクティブ動画など案件は多岐にわたり、LINE XmasやLINE ドラマといった、SNSで話題となったショートムービーの制作も行ってきました。
近年、映像制作の分野は誰でもすぐに始めることができる、非常に手の届きやすい世界になってきたと思います。安価で質の良い機材や動画編集ソフトが溢れ、使い方のチュートリアルなども、ネットで検索をすれば次々に出てきます。
明日からディレクターやカメラマンになるといったことが容易にできるようになった素晴らしい時代だと思います!僕が映像制作会社に新卒で入社した時は新人が機材に触ろうものなら、先輩に般若みたいな顔で怒られるそんな時代でした(笑)。今回はカメラを買ったらとにかく動画ブログを撮りに駆け出したい、かっこいいMVを撮ってバズらせたい。そんな思いを持つこれからディレクターやカメラマンになろうと思う人に向けて、僕が映像制作で大切にしていることを映像監督の3つの名言を元にお伝えしようと思います。
映像監督の名言、その1
”All good ideas start out as bad ideas, that’s why it takes so long.”
全てのいいアイデアは悪いアイデアからスタートする。だからいいアイデアが生まれるには長い時間がかかる。
出典:https://meigen-ijin.com/steven-spielberg/
はい、僕の最も尊敬する映画監督の1人、スティーヴン・スピルバーグの言葉です。
アイデアというものはある日、天命を授かるかの如く頭の上に後光が差し、澄み渡るほどクリアな脳に瞬間的な閃きとして現れる。そんな存在だと思っていた頃もありました。そんな天才もきっといるでしょう。でも僕はそんな瞬間が訪れたことが一度もありません(笑)。
だから、必死にアイデアを考えます。思いついた瞬間に笑い飛ばして、ゴミ箱にそのまま入れたくなるようなアイデアも別の角度から見たり、違うものを足したり引いたり、試行錯誤をします。全然アイデアが出ない時は思い切って早く寝ることも大事です。一日かけて蓄積した情報やアイデアは寝てる時間も脳内で広がっていきます。僕の場合は次の日、朝起きて30分以内にアイデアが固まることが多いです。だからこの時間をとても大事にしています。そうやって、試行錯誤を繰り返すことで、企画書や構成が出来上がります。自分が頭を抱えながら出来上がった企画書や構成は我が子のように愛でる存在になります。
映像監督の名言、その2
”I love editing. It’s one of my favorite parts about filmmaking.”
編集が大好きだ。映画作りの中で最もお気に入りのものの1つさ
出典:https://meigen-ijin.com/steven-spielberg/
はい、これも僕の最も尊敬する映画監督のスティーヴン・スピルバーグの言葉です。僕も映像を編集する作業が好きです!前職では撮影されたものを仕上げる作業のポストプロダクションでオンラインエディターをやっていたので、映像の色彩を補正するカラコレをしたり、エフェクトを足したりなど、最終段階での映像のクオリティーを上げていく編集作業が最も得意であり、楽しいと感じる部分になります。映像制作には企画、構成、ディレクション、撮影、編集、カラーコレクション、音の調節作業、MAなど多くの作業があります。その中で、自分がこの部分の作業においては誰にも負けない、どんなヘマをやらかしてもこの部分で挽回ができる!そういった絶対的な武器を持つことは非常に重要になってくると思います。
LINE SMB DAYのオープニングムービーでは、事業部の意見の真意を企画段階でズレが出ないように、何度も綿密な打ち合わせをしながら進めていきました。また、この映像は制作会社と連携をして制作したのですが、編集では1f(1秒の30分の1)単位でアニメーションの調整や色の調整を追求し、見た瞬間に引き込まれるアニメーションを意識しながら制作をしました。
LINE SMB DAYのオープニングムービーの企画案と一部動画
映像監督の名言、その3
”You shouldn’t dream your film, you should make it!”
自分の映画を夢見てはいけない。作るのだ!
出典:https://meigen-ijin.com/steven-spielberg/
はい、当然最後も僕の最も尊敬する映画監督スティーヴン・スピルバーグの言葉です。全てスティーブン・スピルバーグの名言となりました(笑)。
映像制作で一番大変なのは最初の一歩を踏み出すことだと思います。こんなすごい映像誰も見たことがない!完璧で完全で唯一無二な映像を制作しようと思っても、なかなかうまくいかないことも多いと思います。だからと言って作ることをやめてはいけません。完成されずに終わった唯一無二の作品より、どんな形であれ完成された作品の方がずっと価値がある。そう思って僕は日々制作し続けています。
プロフェッショナルなディレクターやカメラマンを目指していなかったとしても、最近ではいろいろなサービスをを通じて簡単な映像を作れる時代となったので、映画監督の名言を参考に楽しく映像制作を行ってみてはいかがでしょうか!