100名以上の多言語デザイン組織でオンラインイベントを開催しました!
クリエイティブセンターでは20% idea projectというアイデアコンペをオンラインで実施いたしました。
現在、104名のデザイナーが在籍しており、そのほとんどが在宅で業務を行っています。(2020年9末現在)また、母国語が異なるメンバーが多くいるため、言語のサポートをする必要があり、そういったいくつかの課題を考慮しなければなりません。
今日はイベントの様子と併せて、100名以上の組織でどのようにオンラインイベントを実施したのかを運営視点で皆様にご紹介したいと思います。
20% idea projectとは?
通常の担当業務や担当領域の境界を越え、新しいサービスや組織文化・プロセスなど自由な発想でアイデアを表現できるチャンスの場として開催しました。デザインではなくアイデアで競い合うことが主旨ですので、普段とは違った思考を凝らして、思い思いのアイデアを共有し合うことを目的としています。
1次審査は資料のみで審査を行い、2次審査ではZoomを使用し作品のプレゼンを通して審査を行いました。
エントリー制度
どんなイベントでも実施する為には、まずは何よりもスケジュールを作成する必要がありますよね。前述の通り、クリエイティブセンターには100名以上のデザイナーが在籍していますので、どれぐらいの人数が発表を希望するのか、どれぐらいの作品数なら業務に支障がでない範囲で審査することが可能なのか、を考慮しながらスケジュールを作成する必要がありました。そこで、まずは20% idea projectの1次審査に作品の提出を希望する人が何名いるのかを把握するために、エントリー制度を導入することにしました。エントリー数から1次審査の作品数を予測し、審査方法、当日のタイムスケジュール、エントリーから20% idea projectまでのスケジュールを計画しました。
1次審査
エントリーした人の中から、実際には1次審査に24作品が提出されました。1次審査は、2次審査と異なり、作品資料のみでの審査としたため、口頭での説明がなくとも伝わる作品を準備する必要がありました。冒頭お伝えした通り、クリエイティブセンターには母国語が異なるメンバーが多く在籍しているため、言語の課題も解決する作品作りが必要となりました。
通常の業務もある中での準備はなかなか大変な作業だったと思いますが、実際に提出された作品は、どれも完成度が高く、少しの情報量でもアイデアがイメージしやすい作品ばかりでした。
クリエイティブセンターメンバーの全員が匿名の24作品を共有ファイルで確認をし、Web上のアンケートフォームを利用して投票を行いました。結果、1次審査から11作品が選定され2次審査に進みました。
審査は大接戦でしたが、特にクリエイティブセンター内の共感を得た、普段から少し不便に感じていた部分を解決してくれるようなアイデアの作品が選定されていたように個人的には感じました。
作品紹介
1次審査に提出された作品を簡単に紹介します!
まずは、コロナ禍で感じた不便さを解決するアイデアです。オンライン授業、選挙サービス、リモートでの結婚式…など、withコロナ時代に合わせた新しい生活様式の提案が目立ちました。
また、ターゲットが具体的に絞られた、生活をより良いものにする新サービスのアイデア。ペット飼育者向け、1人旅が好きな人向け、アイドルのファン向け…など、ターゲットが明確なアイデアは「まさにそれが欲しかった…!」という共感を強く得ていたように感じました。
既にあるLINEサービスの改善アイデアもあり、LINE社員ならではの目線で面白いアイデアが多く提出されました。
今回は個人での参加はもちろんですが、ペアで参加することも可能だったので、職種や担当領域の異なるデザイナー同士での合作もありました。お互いの強みが活きて、よりクリエイティブな作品で多くのデザイナーに刺激を与えていたように感じました。
2次審査
2次審査はZoomを利用してオンラインで行いました。発表時間は1作品×10分で、発表から投票、開票まで3時間の長時間となりましたが、体感としてはあっという間で、どのアイデアも”もっと聞きたい!”という興味をそそるようなプレゼン内容でした。
2次審査では、社内の通訳を手配し、発表者それぞれの話しやすい言語で発表を行いました。普段から業務でZoomを使用することは多くありますが、やはり100人以上の前で自身の作品をプレゼンするのは良い緊張感がありました。
11作品の発表が終わり、1次審査同様に審査員はWeb上のアンケートフォームで投票を開始し、開票も同日に行いました。1次審査以上に投票がばらけていて、接戦ではありましたが上位3作品が選ばれました。
入賞した3作品に共通していたことは、1次審査同様に多くの共感を集めたということや、資料の精度の高さ、発表の聞きやすさはもちろんですが、何よりも”発表者の思いがどれだけ強かったか。”という所が一番の決め手だったように思います。
終わりに
クリエイティブセンターには様々な職種のデザイナーが在籍していますが、コロナ禍でコミュニケーションに変化があり、他チームのメンバーと関わることが難しくなっています。そんな中、20% idea projectを通して、職種や担当領域を超えて”アイデアや考え”を共有することで、お互いの理解が深まり、実際の業務に活かせる気づきや刺激も多かったと思います!
また昨今では様々な勤務形態となったり、組織が拡大を続け多様なメンバーが増えたりと、顔を合わせて皆で一つのことに向かうことが中々難しい状況ではあります。ですが、色々な形でデザイナー同士がコミュニケーションをとれるよう、私たちコミュニケーションチームでは機会を創出していきたいと考えています。
現在、クリエイティブセンターではデザイナーの募集を行っております。刺激を与えあえるような仲間と、デザインの力でサービスの課題を解決しませんか?興味ある方はこちらからぜひご応募ください!