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クリエイティブセンターはポートフォリオのどこ見ているか

こんにちは、クリエイティブ戦略チームのGOです。
お陰様で学生さんと接する機会が増え様々なご質問をいただくのですが、なかでも「どんなポートフォリオを作ったらいいですか」「ポートフォリオのどこをチェックしていますか」という内容ものが非常に多いことに気づきました。
私たちクリエイティブセンターでは採用フローにおいて、アウトプットのレベルを重視しています。そのため、ポートフォリオは選考においてとても重要なファクターですし、そう公言もしていますので皆さんが気になるのは至極当然と言えるでしょう。特に新卒採用応募を考えておられる方には、尚更のことと思います。

…わかりました。皆さんに変わって私が聞きましょう!LINEのクリエイティブセンターがどんなポートフォリオを求めているかを!
というわけで、今回はプロダクトデザイン1室&2室とBXデザイン室、それぞれのマネージャー陣に「ポートフォリオのどのような点を重視して確認しているか」という質問をし、その回答をまとめたものを公開いたします。

プロダクトデザイン1室&2室

プロダクトデザイン1室&2室では、新卒採用と中途採用に分けて見るべきポイントが違う、ということでそれぞれに対してコメントをいただきました。

新卒採用

・斬新なアイデア(レイアウトやインタラクションなど)が含まれているか
・デザインに含まれたメッセージがわかりやすいか
・綺麗に見せようとする努力がされているか

中途採用

・スマートフォンアプリ/モバイルウェブのUIデザイン経験があるか
・アウトプットのクオリティが高く、この業界で競争力を持っているか
・自分なりの創造力・スタイルを発揮してデザインしたのか?それが明確に示されているか

その他、新卒・中途に限らずプロダクトデザイナーのポートフォリオとして求める点として以下のようなものが挙げられました。

・基本的なグラフィックスキルを備えているか
・ユーザー目線でつくられているか
・デザイントレンドを捉えているか
・文字だらけのポートフォリオになっていないか

BXデザイン室

BX室では、ポートフォリオをチェックするにおいて以下の5つのポイントを見ておられるそうです。

Story(意図/コンセプト/プロセス/現実性/コミュニケーション)
全マネージャーが挙げた、ポートフォリオで最も重要なポイントです。
作品の意図、コンセプト、プロセス、アウトプットがストーリーとして成立しているかを見ます。選考時には自分でポートフォリオを説明できない事が多々ありますので、手元を離れても自分の考えが過不足なく相手に伝わるプレゼンテーションツールになっていることが大切です。

Layout(情報整理/編集力/オリジナリティ)

ストーリーを成立させるには、情報を整理して見やすく編集しなければいけません。順序やページ配分、見せたいものが見やすくなっているかなど、レイアウトが適正であるかを見ます。

Design(基礎力/応用力/完成度/バランス感覚/アイデア)

基礎的なデザイン力はもちろん、表現力の幅、バランス感覚、アイデア力など様々なチェックポイントがありますが、最も重要なポイントとして、自分が思い描いたストーリーをきちんとデザインに落とし込めているかを見ます。
最初にゴールが見えていないと線や完成度が不安定なデザインになりますし、ポートフォリオがすべて同じ表現だけで構成されているものはストーリーに対する展開力の幅がないと判断されてしまいます。

Matching(企業のニーズ/経歴と実績)

ポートフォリオの内容が企業のニーズとマッチしているかを見ます。たとえばLINEのブランドデザイナーは文字通りブランドを作るデザイナーなので、イラストや絵画作品だけでは会社に入ってどんな働きをしてくれるのか想像できません。
企業のニーズをよく分析して、会社に入ったら私はこんなことができます、と伝えられるポートフォリオになっていると良いアピールになると思います。

Passion(研究力/追求力/好奇心/柔軟性/オープンマインド)

情熱が伝わるポートフォリオになっているかを見ます。デザインに対する追求力やポートフォリオの完成度はもちろん、様々なことにチャレンジする好奇心や柔軟性、新しいものにもオープンマインドでポジティブに取り組める姿勢が見えると良いアピールになると思います。

いかがでしたでしょうか。一言でポートフォリオと言っても、「ただの作品集」では厳しいということは感じていただけたかなと思います。
ポートフォリオはこれまでの活動履歴を示すものであることはもちろんのこと、私たちにとってはこれからの仲間との行く末を指し示す指針にもなり得るもの。だからこそ、しっかりと確認しています。
この内容を、皆様のポートフォリオ作りに役立てていただければ幸いです。


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