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CO-LIVINGを志向する新しいワーキングスペース

11月 東京に新しくオープンした出張者向けの空間「BASECAMP TOKYO」。
「BASECAMP TOKYO」は最近の空間トレンドであるCOMPLEX(複合文化)とShare(共有)を入れ、出張者のための単純な宿泊施設ではなく複合施設として計画しました。

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今回のプロジェクトでは大きく2つのコンセプトで空間を作っています。

1.仕事に集中できる空間づくり

業務の形とニーズは千差万別、そのニーズに対応できるflexibilityな空間を作る。

BASECAMP TOKYO では色々なニーズに対応する家具をデザインしました。家具は使い方によって簡単に形が変えられます。ワーキングスペースの部屋の場合は、部屋の構成は客室と同じデザインにしているので宿泊者が増え客室のニーズがある場合は簡単に客室として変えられます。

2.ミニマムなデザイン

低い天井・狭い部屋を少しでも広くするため、既存の仕上げを取るデザインにしました。空間を分けている既存の壁や建具を無くし、空間全体をすっきりさせたり、天井の仕上げも無くし、少しでも天高をとることで空間を広くしたりもしました。このように既存の仕上げを取るだけでも、空間が広くなり、不必要な費用を下げ、環境的にも産業ゴミを最小化することが可能となりました。空間においては、100%ではなくopen時は80%を目標としてデザインして、運営しながら必要なニーズを追加していく計画です。

「BASECAMP TOKYO」の空間を3つで分けてみると

1階はコーワーキング中心の多目的なラウンジ空間です。
エントランスは既存のマンションのエントランスを潰して外部の導線を作り、1階のラウンジに直接繋がるようにデザインしました。既存の1階の部屋を撤去して構造補強後、約220㎡の広いラウンジ空間に生まれ変わりました。外のテラスはコーワーキングラウンジと直接繋げて外部空間としての活用性を上げています。

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▲コーワーキングラウンジ

コーワーキングラウンジは、座席がある空間全てが業務空間として使用できます。モジュール化した家具をデザインし、使用者の使い方に合わせたレイアウト変更ができるようにしています。

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▲コ―ワーキングラウンジのソファエリア

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▲シェアキッチンエリア

客室は撤去及び工事範囲を最小化し、一番ニーズが多かった床暖房と家具デザインに集中しました。客室のベッド・テーブル・収納家具はミニマム化して一つの家具として繋げたデザインにしています。空間の効率を上げ、業務と休憩に最適な家具デザインをしています。

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▲ミニマムデザインで出張者のニーズを取り込みました

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ワーキングスペースとして使う部屋は家具の配置だけで用途変更できるようにデザインしています。こちらの部屋でもモジュール化家具をデザインし、空間の目的によって色々な形に変更する事ができます。壁面はカラーガラスで仕上げ、ホワイトボードとしても使用が可能です。

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▲ポリコム・モニターなど業務に必要なシステムを完備してデザイン

BASECAMP TOKYOは出張者のサポート・業務・健康のニーズを解決しながら、宿泊施設に限定されない、業務中心の空間とプログラムを強化し、CO-LIVINGを志向します。更にワークショップ・TF・セミナーなどでも活用できる多目的空間を目指しています。


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