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センター長からの手紙 3 - 本当にすべきことと向き合うために

こんにちは、LINEの執行役員CX統括(Creative eXperience Executive Officer)兼クリエイティブセンターのセンター長をしておりますKim SunKwanです。

まずはみなさんにお礼を言いたいと思います。
貴重な時間を使ってこの記事を読んでいただきありがとうございます。
読後にみなさんを後悔させない、読んで良かったと思っていただける記事にしたいと思います。

というわけで、今回は「時間の有効活用」がテーマです。

ところでみなさんは、なんだか毎日時間に追われている、今日も全然時間が足りなかった、と思ったことはありませんか?
一日を振り返って「今日は一体何をしたんだろう」という疑問を持ったことはありませんか?
また今度にしようと先延ばしにしていることはありませんか?
一時的にそのような状況になることは誰しもありますが、延々とそのような状況が続くと家庭や仕事でうまくいかないことが増え、場合によっては心身ともに支障をきたすことだってあります。
そうならないためにも、時間をうまく使って健康的な生活を手に入れてください。

今回はこれまでに私が実践してきた時間の有効活用に関するいくつかの方法についてご紹介します。

SPRINT(スプリント)

2010年、当時まだGoogleに在籍していた私は、Google Hangoutプロジェクトのためにシアトルに出張する機会がありました。そこで私はとても背の高いある一人の男性と出会いました。今では私の永遠の友人となったジェイク・ナップ(Jake Knapp)です。彼は本当に多くのインスピレーションを与えてくれました。もしみなさんがジェイク・ナップをご存じなくとも「SPRINT(スプリント)」のことは知っているのではないでしょうか。そう、彼はGoogleの「SPRINT」の創始者なのです。そして私はGoogleで最初のスプリントを彼と一緒に実行しました。

ジェイク(左)と私。サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジにて。

スプリントはアジャイル開発のフレームワークの一つです。「短距離走」を意味する言葉で、短期間(通常1〜4週間)で機能開発する際に時間を細かく区切って効率的に開発目標を達成できるよう構築された手法です。
通常、7人以下のメンバーで構成されたチームによって5日単位で成果物を導き出すために使用されます。
スプリントについてはすでに多くのプロジェクトや企業で取り入れられており、ご存じの方も多いかと思うので詳しい説明は省きますが、もしまだスプリントを導入しておらず、スケジュールやプロジェクトの管理に苦労している方がいたらぜひ一度試してみてください!スプリントを取り入れることで、効率的にスケジュール管理とチーム運営を行うことができるようになると思います。

Make Time(メイクタイム)

時間管理についてジェイクは本当によく研究しています。
彼の2冊目の著書「Make Time(日本語訳書籍名:時間術大全)」は、個人の時間管理を効率的に行う方法についてたくさんのインスピレーションを得ることができます。

この本で紹介されている方法は、うまく時間を管理して仕事の生産性を高めるという従来の時間管理法とはまったく異なります。
簡単に言ってしまうと、一日の仕事の中で最も重要な仕事を一つ選び、その仕事にすべてのエネルギーを集中し、誰の邪魔も受けずに処理できるようにするというフレームワークです。

私は彼と、いつもどんなプロジェクトでも個人の時間をより効率的に活用する方法について話し合っていたのですが、そうした内容や彼と一緒に仕事をしながら感じた様々なことがこの2冊目の本でもスプリントの書籍同様に非常にわかりやすく整理されていました。

では、早速その具体的な方法を紹介します。

ステップ1:HIGHLIGHT(ハイライト設定)

  • その日の最優先事項(ハイライト)を決めて一日をスタートしましょう。あなたが大事だと思うものを毎日1つ決めるだけです。

  • ハイライトは、やらなければならない、やるべき、またはやりたいといったものの中から選んでください。大事なプレゼンの準備やクローゼットの整理、子どもと一緒に遊ぶ時間、なんでもかまいません。

  • そしてすぐにカレンダーにそのための予定を入れて時間をブロックするのです。(まずは1日1時間程度のブロックから始めましょう。)

ステップ2:LASER(超集中モード)

  • ハイライトを実行する時間を確保したら、次はその時間に集中できるよう(まるでレーザー光線で標的に照準を合わせるように)、気を散らす邪魔者を撃退しなければなりません。私たちの周りにはテレビやゲーム、ネット、メール、SNSなど気を散らすものであふれています。こうしたものと一時的に距離を置くのです。(注:決してこれら自体が悪いわけではなく、魅力的なものが多いため本当にやならければならないことがあるにもかかわらずどうしても私たちはその魅力に抗えないのですTT)

  • まずはテレビやスマートフォンの電源をオフにするところから始めてみましょう。(本の中では“邪魔されないスマートフォン”の作り方という面白い方法も載っているのでぜひ読んでみてください。)

ステップ3:ENERGIZE(充電)

  • こうして確保した時間の中で超集中して実行していると驚くほど疲れることに気づくと思います。限られた時間で集中して実行するためにはたくさんのエネルギーが必要なのです。集中力を高く保つためには、ハイライトの設定とともに、体内のバッテリーを100%充電するための時間も確保しましょう。

  • 充電のために必要なことは、ちょっとした運動、栄養のある食事、適度なカフェイン摂取、質の良い睡眠とこまめな仮眠、静寂と瞑想、仲間や家族と過ごすリラックスした時間などなどです。生物としての人間にとって大事なことに目を向けてください。

ステップ4:REFLECT(振り返る)

  • 毎日寝る前の3分間、一日を振り返り、Make Timeを改善します。

  • 今日はハイライトのための時間を作れたか?ハイライトにどれだけ集中したか、エネルギーレベルはどうだったか、なにに喜びを感じたかなどを振り返り、その日の戦術が効果的であったかどうかを記録し、次の日のための戦術立てましょう。すでに日記をつけている方はそこにこれらの項目を追加するだけです。

Make Timeは以上の4つのステップを毎日繰り返すだけです。どうですか?すぐ実行できそうでしょう?早速今日のハイライトを何にするか考えてみましょう。

Mandalart (マンダラート)

最後にご紹介するのは目標管理のフレームワーク、Mandalartです。

今年、6年ぶりの開催となったWBCで優勝した日本は、改めてアジアの野球を世界に知らしめましたがその中でも特に輝きを放ったのが二刀流としてMVPも獲得した大谷翔平選手です。
彼が学生時代に81マスのシートに目標を設定し実践そして実現したMandalartも話題になりました。Mandalart自体は20年以上前からあるアイデア出しや目標・タスク管理のためのフレームワークの一つですが、LINEのクリエイティブセンターの様々なチームでもMandalartで目標設定とその運用を行なっています。

SprintやMeke Timeは短期的な時間管理にフォーカスしていますが、Mandalartは中長期的な視点でどのように時間を有効活用していけば良いかを整理するのに役立ちます。

大谷翔平選手のマンダラート

ではMandalartでの目標設定についてご紹介します。

コア目標

まず9×9=81マスのシートを用意し、中心に自分のコア目標(最も高いレベルの目標)を書きます。

8つの戦略

次にコア目標の周囲にそれを達成するための8つの戦略を書きます。必ず8つ書く必要はありませんができるだけ全部埋めてください。
さらにコア目標を中心とした9マス以外のマスを9マスずつに区切り、それぞれの区画の中心にも先ほど設定した8つの戦略を記載します。

64の戦術

最後に、それぞれの戦略の周囲にそれを実現するための戦術や重要指標を記載し目標設定完了です。

このシートを埋めることはあくまで目標を設定しただけなので、大事なのはそれぞれの戦術を確実に実行し各戦略の進捗を観測および調整しながらコア目標の実現に近づけることです。81マス全部を埋めることは結構大変ですが、埋めて満足してしまってはいけませんよ!

今日ご紹介した以外にも時間管理や目標設定、管理の方法はいろいろありますが、どんなに難しいことであっても日々の小さな努力一つ一つの積み重ねが夢や目標の実現を近づけるということを忘れないでください。

まずは何か一つ計画を立て、実践するための小さな努力からはじめてみましょう。限りある時間と人生を自らコントロールし自分のものにしてみてください。

ではまた、お便りします。


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