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Designer's Interview #3 北川尚生(19年新卒入社)

デザイナーのプロフィールを深掘りするDesigner's Interview。第3回目は2019年に新卒採用で入社したBXデザイナー、北川尚生さんにお話を伺いました。BXデザイナーとして新卒入社してから半年を経て、現在の立ち位置や心境について語っていただきます。
ゲストとして、北川さんのメンターで同じくBXデザイナーの柳沼航太さんと福田知子さんにもご参加いただきました。

参加者

北川尚生
BX室ブランドデザイン3チーム。京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻修了。2019年4月より新卒デザイナーとして入社。現在は先輩と共に「LINEほけん」の印刷物などを担当している。

柳沼航太
BX室ブランドデザイン3チーム。出版会社、アパレル会社のグラフィックデザイナーを経て、2018年、LINEに入社。ブランドデザイン1チームにて、LINE 京都オフィス、LINE Developer Day 2018、などのブランディングを担当。2018年12月より現チームに異動。現在は、LINE マイカード、LINE 公式アカウント、LINE ポケットマネーなどのブランディングを担当。

福田知子
BX室ブランドデザイン3チーム。SPツール制作に特化したプロダクションと外資系広告代理店を経て、事業会社4社でグラフィックデザイナーとして勤務。2019年1月、LINEに入社。現在はB2BサービスやLINE証券のブランディングを担当。

※BX室については以下の記事をご参照ください。

1.BXというジャンルがはっきりと分かれているので、やれると思った。

ーまずは、LINEを選んだきっかけから教えていただけますか。

北川(以下、北):
きっかけは、LINE KYOTOができたこと。大学が京都だったので、その情報が入ってきたんです。
柳沼(以下、柳):それはどこから情報入ってきたの?
北:多分SNSだったと思います。Appleの京都店もオープンしたタイミングで、「京都、アツいね」って友達と話題になっていました。それで、LINE KYOTOの紹介動画をYouTubeで見て、すごい楽しそうだなと思ったのがキッカケです。

ー京都のオフィスは出来たばかりだし、そもそもデザイナーはいないじゃないですか。存在を知った後のステップは?

北:
動画を見たのが7月で、エントリーの締め切りがその1週間後でした。だから、考える間も無く、とにかくエントリーしました。
福田(以下、福):半ば勢いみたいな感じで?
北:そうですね。とにかく東京に行きたかったので。

ー今、北川さんはBX室所属ですが、学生時代の経験からBXデザイナーに応募されたのでしょうか?

北:そうですね。どちらかというと、ですね。もともとプロダクトデザインやってたのでグラフィックデザインとは違うことをやっていたんですけど、大学ではプロダクトデザインだけじゃなくて、グループワークの際に考えたサービスを一貫性をもってデザインするということもあったので、BX室の業務も面白いかなと思っていました。

ー何社かエントリーされましたか?

北:はい、ただLINEにエントリーした時には選考中の企業が何もなかった状態でした。その前に、メーカーを受けていたんですがどこも通らなくて、プロダクトはちょっと違うなって感じになっていたんですね。そのあとに某有名デザイン会社を受けたんですけど、それが2次選考まで進んで。
一同:それはすごい!
北:結局は落ちたんですけど、そこでちょっと自信がついたので、LINEにエントリーしようかとなりました。

ーこれまでとは全くジャンルの違う会社にエントリーすることに対して不安はありませんでしたか?

北:IT系は怖いというかわからない、という感じはあったんですけど、BXというジャンルがはっきりとUIデザインと分かれていてオフラインの制作物を作るというのがわかっていたので、僕ができることがあるかなとは思いました。

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2.多様な背景を持つ人が集まるこの環境は、他にない

ー次に入社後のことを伺わせてください。新卒の方は入社後にグループワーク型の研修があるそうですが、その研修はいかがでしたか?

北:新卒入社の同期がグループに分かれて行う研修で、今年の課題はBeaconを使い、スーパーかコンビニかドラッグストアで使えるbotを作るというものでした。企画やエンジニアに分かれている中でデザイナーは僕1人だけでした。期間は5日間、成果物はカフェでレビューされて、順位付けがされるんですが、結果はダメでした(笑)
ただ、他の職種の人がどういう考え方をしているのかを早い段階で知ることができるので、意味があったと思います。
福:それって新卒ならではですよね。私は中途入社ですが、まだわかんない(笑)
北:企画の人たちはみんな話上手で頭の回転が早いなという印象でした。

ー入社して率直にLINEのデザイン部門の感想はどうでしたか?

柳:プロダクトがデザインできないフラストレーションとかはないの?
北:若干あります。今は、グラフィックよりの仕事の方が圧倒的に多いです。
柳:チーム内の仕事でいうとプロダクトデザインが発生しなくはないけど、たまたま今の所ないですね。ただいつか必ずやってもらうはず。
北:あと、やっぱりデザインのレベルが高いと思いました。
福:これは言わされた感あるよね(笑)
北:入る前のLINEと入ってからのLINEだと、入ってからの方がよく見えるというか。世に出てるものって全部自分が知っているわけじゃないので、こんなこともやってたのか!って。
柳:「IT系デザイン部署のわかりにくさ」ってなんなんですかね。自分もちょっと怖いって実際思ってたし。IT畑の人ならなんとなくわかると思うんですけど、違う畑からだと「何やってるかわからない」って怖さはやっぱりありました。
福:私は、自分自身が転職を重ねてたので、業種が変わること自体に怖さはないんですけど、ついていけるかなって不安はありましたね。

ー入る前と入った後で、会社全体のイメージでギャップはありましたか?

北:まず、いろんな人がいるな、という印象です。同僚の皆さんはいろんなバックボーンを持っている、大学時代の友人の話を聞いていてもこういう環境はあまりないのかなと思います。
IT系って聞くとウェイウェイ感があって横文字をみんな喋ってるってイメージがあったんですけど、実際入ってみたらオフィスはめちゃめちゃ静かでした。先進的な会社だからホワイトだろうなと思っていたので、残業が少ないというのは逆にイメージ通りでした。あと、これは言っていいのかな・・・
福:耳塞いでおこうか?
北:いや、大丈夫です(笑)全部日本でデザインを担当していると思っていたんですが、海外でデザインされているものもあるというのは入ってからわかりました。グローバルにコミュニケーションをとりながら進められている案件も結構あるなぁという。
柳:それは思うよね。思ってる以上にグローバル。

ーもう海外とのやりとりは経験されました?

北:最近、初めてテレビ会議でやりとりしました!
柳:通訳の人がちゃんと社内に常駐しているってところも、すごいなと思った。同時通訳してもらってすごいスムーズだったので驚きましたね。

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3.入社わずか半年で、サービスの担当に。

ーチームに配属された際、メンターのお二人からして北川さんの印象はいかがでしたか

柳:割と発足間もないチームだったので、「異物がきた!」って感じではなかったですね。普通に座ってましたよ(笑)
福:わからないことがあったら聞いてね、という感じでしたね。私たちからグイグイは行かなかったです。

ー最初はどんなことをされたんですか?

北:最初はリサーチに行きましたよね。連載のブログも書きました。


福:研修でずっといなくて、「やっと来たな」感はあったんですよね。そこから私たちが与えた課題に取り掛かってもらいました。「自分の好きなモノやコトをデザイン・ブランディングして分析する」という課題で、北川君はコーヒーが好きだからコーヒーショップを立ち上げるという前提でブランディングをやってみようということになりました。まずは、リサーチ行くかという感じで、私たちと気になるお店を回ったりとか、写真撮ったりしてました。
柳:そのお披露目は12月になりそうです。ブランディングとはなんぞやというところを一度実務に触れる前に、我々と壁打ちするという感じでした。
福:案件に関わり始めたのいつだったっけ?
北:6月、7月くらい?
福:いま、「LINEほけん」の担当をしてもらっています。

ーもう担当サービスを持っているんですか?

柳:サポートは私がやってますが、実作業は全部北川君にやってもらってますね。
北:「よーし、やってやるぞ」という感じでしたね。不安は多少あったけど、それより「やってみたい」の方が強かったです。
柳:出来るだけ僕は前に出ないようにしています。彼の成長のためにも深い谷に突き落としたい(笑)
北:特にトラブルなくやれてるので、今の所上手く行っていると思っていいのかな(笑)

ーすでに担当サービスも持っている北川さんですが、失敗エピソードなどはありますか?

福:あー、あったなー(笑)大きな失敗ではないけど、立てていたスケジュール通りに進められなかったというのはありましたね。先ほどのブランディングの案件で。進め方をあまりイメージできていなかったこともあって、北川君だけが悪いわけではないんですが。
柳:でも、一応スケジュールは設定されてたんですよ。
福:されてたんだけど、絶対守らなくてもいいよという空気を出しちゃってた。他の業務もあるから様子を見て・・・という感じで進めてたんですが、これが実務だったらそんな遅れ方はありえないからきっちりやるべきだったね、という反省があります。納期を守る、というのは社会人として大事ですからね。

ー逆に成長を実感したり、やりがいを感じた瞬間はありますか?

北:難しいですね(笑)すでに「LINEほけん」で成果物はありますが、みんなの目に入るところにはないので。これ俺がやったんだよーって言えるものはあまりないんですよ。
福:それはねー、難しいんだよ。いつも大々的に発表されて、誰でも知ってるようなものなんて早々作れないんだよ。
柳:先に言っておいたら?来年、LINEカンファレンスの担当やりたいんですって!言っといた方がいいよ!
福:あと、この前「イラレが結構使えるようになった」って言ってなかったっけ?
北:それは成長って言っていいんですかね(笑)

ーツールを教わるカリキュラムがあるんですか?

北:特に決まったものがあるわけではなくて、ちょいちょい教えてもらう感じです。先輩の後ろに座って見てるだけですけど。
柳:最近、ちょっとしたTIPS教えてあげてってマネージャーには言われましたね。何かあると、これをこうやるとできるよみたいな。
福:みんなこういう風にしてるよー、とかね。
柳:デスクの近くで誰かが色校正を見てる時に北川君は割と顔出すんですよ。呼ばなくても。そういう姿勢は大事だと思いますね。
福:最初の方は何やってるか学んでもらうために、社外の方との打ち合わせにも出てもらってました。雰囲気を知ってもらうのに良かったと思います。
北:もともとあまりイラレを使う環境ではなかったので、成長を実感できたかなと思います。

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4.できると判断されれば、サービスを担当できるかもしれない

ー1から教えるというよりかは、「見て学ぶ」というのがウチのスタイルかもしれませんね。他に何か成長エピソードありますか?

柳:そういえば、北川君は最初の頃、メールの最後に自分の名前を入れなかったんですよ。「お世話になっております、LINE株式会社の〇〇です」とか。あー、LINE世代だって思いましたね(笑)名刺もらったら席順に並べるとか知ってる?
北:ちらっと聞きました(笑)電話はいまだに緊張します、一番緊張します。
福:電話の何が不安なの?
北:友達とかならまだいいんですけど、もともと知らない人としゃべるのが苦手ですね。
柳:電話は慣れだよ、プライベートじゃなくて仕事だから。

ーとはいえ半年で担当を持っているというのはスマートな成長と言えそうですね。

福:私たちが教育カリキュラムを作っている時は、1年で独り立ちして欲しいと思ってたんですよ。だけど、マネージャーにお見せしたら「そんなに焦るな」と言われて。それからは焦らず、じっくり育てるという考えになったので、正直こんなに早く担当が与えられるとは思っていなかったです。全員がそうとは限らないけど、できると判断されたら、スピーディーに担当が持てる可能性もあるということですね。

ーでは最後にLINEのデザイナーを志す学生の皆さんにメッセージをお願いします。

北:いろんなデザインに接しておいたほうがいいよ、ということはあるでしょうか。自分はブロダクトがメインだったけど、グラフィックの作品は細かく見てなかったので、学生時代の自分に知っておいたほうがいいよと言いたいです。
あと、スケジュール管理はちゃんとしましょう!(笑)


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