デザイン組織の運営に必要なこと = クリエイティブ×コミュニケーション
この記事は、LINE CREATIVE CENTERの組織デザインを紐解きながら、組織運営の知見や想いを紹介していく連載企画です。
こんにちは、クリエイティブコミュニケーションチームのTatsu.です。
組織デザイン【連載】の第2回目となる今回は「デザイン組織の運営に必要なこと」です。結論は “クリエイティブ×コミュニケーション” だと考えています。その理由を、デザイナーが業務に集中し成長できる仕組みやプログラムを企画・運営するクリエイティブコミュニケーションチームを紐解きながら綴っていきます。
クリエイティブコミュニケーションチームについて
クリエイティブコミュニケーションチームは、LINEに関連する多岐にわたるデザイン領域のデザイナーを束ね、組織力向上にむけて様々な施策を実行しています。
・デザイナーの育成や成長支援のための施策の企画・運営
・社内イベント、ワークショップ、研修などの企画・運営
・デザイナーのモチベーションアップや働きやすい環境の構築
・社内外のコミュニケーションサポート
・Instagram, noteの企画・運用 etc...
このようにクリエティブコミュニケーションチームは、デザイン組織の中で主に社内に向けた業務を中心に担っているチームです。
社外向けの採用やPR活動などは、クリエイティブ戦略チームが担当しています。戦略チームの紹介はコチラ=>https://linecreative.jp/n/n04d39c57094d
クリエイティブコミュニケーションってなに?
クリエイティブコミュニケーションという言葉...、表記が長い!そして、見ればみるほど意味が分からなくなってきませんか?これは、「コミュニケーションを通して、クリエイティブ組織をより良くする」という想いで作られた造語です。
プライベートでも会社でも、あらゆる場でコミュニケーションは必要不可欠です。ことクリエイティブ関係のコミュニケーションに関しては、言語化しづらいものから、専門的な考え方といった複雑なものまであります。それらを正しく理解して組織を運営することは、デザイナーのアウトプットの効率やクオリティに反映されていきます。つまり専門的な領域の組織運営では、コミュニケーション自体が一種の特殊なスキルなのです。
チーム名にした理由
そもそも何故、チーム名を「クリエイティブコミュニケーションチーム」としたのでしょうか?近年、重要視され始めた「Design Ops(Operations)」をはじめ、「クリエイティブ組織開発チーム」や「デザイナーサポートチーム」なども考えうるのですが...。
その理由は三つです。
一つ目は、業務内容を縛らないためです。私たちのチームの仕事は、デザイナーがベストパフォーマンスを発揮できる環境づくりに関わること全てに対してカバーすべきです。コミュニケーションで括ってしまえば業務内容が縛られることがなく、汎用性が高いのです。
二つ目は、何をするにも必ずコミュニケーションが必要だからです。最初のアイデアや資料の作成は一人でも、会社の事業などへと広げる段階ではコミュニケーションが起こります。最も重要なスキルであり、必須のツールであると考えています。
三つ目は、クリエイティブ組織の運営におけるコミュニケーションはクリエイティブである方が良いからです。制作に関わる人は、アウトプットのクオリティに関して気になるものです。運営がコミュニケーションというアウトプットにこだわることは、ものづくりの楽しみや苦しみに共感でき、運営する側もされる側もお互いをより身近に感じることに繋がっていくと思います。
デザイン組織の運営に必要なこと
成果を数値化しづらいデザイン組織において、その規模がある一定以上に達した際、社内外からの理解を得るためや組織のパフォーマンスを最大限に上げるために、運営専門チームが活躍します。
その運営の中で、重要視するポイントをどこにするかによって会社のカラーが出るのかもしれません。LINE社内のデザイン組織では「クリエイティブコミュニケーション」、というのは個人的にはしっくりきています。入社当初は、どういう意味?と思いましたが...(笑)
LINE CREATIVE CENTERでは、「デザイン組織の運営に必要なこと」=「クリエイティブなコミュニケーション」と捉え、理性と感性の両方に働きかけるコミュニケーションをとることを心がけています。私の仲間は社内のデザイナーであり、お客さんはデザイナーのアウトプットに触れるユーザーです。仲間やお客さんのことをより理解しようとしたり、分かりやすく伝えようとしたりすることはどの業種も普遍的に必要なことではないでしょうか。とういうことで今日も仕事に励みます。
To be continued...
※この記事での「組織デザイン」は、組織開発や人材開発、デザインプログラム・マネジメントも含め、デザイナーがベストパフォーマンスを発揮できる環境づくりのために行う全ての設計&運営のこととしています。