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LINEヤフーの内定者ハッカソンで示されたプロダクトデザイナーの重要性

こんにちは、LINE ヤフーでデザイナーの採用広報を担当しているGOです。
LINEヤフーでは先日、ハッカソン「内定者向けHack U」を開催しました。
このイベントにはデザイナー職の内定者も参加し、参加したチームは優秀な成績を収め、見事に優勝を果たしました。この記事では、デザイナー職内定者がどのような役割を果たし、どのような評価を受けたのかをお伝えすることで、LINEヤフーにおけるプロダクトデザイナーの存在意義をご紹介します。

「Hack U」とは

「Hack U」は、LINEヤフー社員のサポートのもと行われるハッカソンです。新卒内定者たちを一堂に集め、期間限定でプロダクトを自ら企画、開発、そして発表するチャンスを提供。チームでのモノづくりを通じて内定者同士の交流を深め、また、LINEヤフーの社員とも直接交流する機会となるため、LINEヤフーの文化や価値観を体験できます。さらに、このイベントの目的は、学生の皆さんにものづくりの楽しさを体感してもらうことで、チームで協力しながら一つのプロジェクトを作り上げることで、ものづくりの醍醐味を感じていただけるものになっています。

詳細については以下のリンクをご覧ください。

制作プロダクトの紹介

本年度のHack Uでは、デザイナー職内定者であるWさん、そしてエンジニア職内定者としてYさん、Nさん、Sさんによるチームが優勝しました。
制作したプロダクトは、家具専用フリマアプリ「Pasha-niture(パシャーニチャー)」で、既存のフリマアプリの面倒なこと、難しいことを一挙に解決してくれるアプリだそうです。
プロダクトの要件や詳細な機能などについては、参加者自身によるレポートがありますので、ご覧ください。

チームメンバーの得意領域が被らず分担できたので、各々の得意分野がうまく噛み合いスムーズにチーム開発をすることができました!

「デザイナー」の存在が及ぼした影響について

デザイナー職内定者がチームに在籍していたことが、プロジェクトの進行にどのような影響を及ぼしたか、エンジニア職内定者3名に聞きました

Yさん
デザイナーのWさんとは初めての共同作業でしたが、非常にスムーズに進行でき、デザインの力がプロダクトに与える影響を実感できたのは貴重な経験でした。また、よく考えられたデザインは実装するにつれてアプリの見た目がどんどん良くなるので、モチベーションの向上につながり、とても楽しく開発を進めることができました。

Nさん
デザイナーの視点が加わることで、エンジニアだけでは気づかない視点からのフィードバックを得られ、その結果プロダクトの品質が飛躍的に向上しました。デザイン力のある人がいるとプロダクトの見栄えが全く違うのでとても頼もしかったです。また、エンジニアのみではプロダクトの見た目がわからず手探りで開発することになりますが、デザイナーさんがいると最終的なプロダクトの状態がわかったうえで手を動かすことができるため非常に開発しやすかったです。

Sさん
デザイナーのWさんがプロダクトの早期段階からワイヤーフレームを作ってくれたことにより、「こんなに見た目がすごいアプリに自分たちが肉付けしていくんだ!」というモチベーション面の向上が最も大きかったです。私はよく技術をベースにしてアプリケーションを作ろうとしてしまい、「それができて何がうれしいの?」みたいなことに陥りやすいです。しかし、Customer Journey Mapやワイヤーフレーム作成でそのあたりの問題が解決され、実際のアプリケーションを使った際の動作イメージがつかみやすく、この機能がいる/いらない等の話し合いが生まれたことが一番大きかったと感じます。

エンジニア職内定者へのインタビューからは、デザイナー職内定者がチームにポジティブな影響を与えたことが見て取れます。Yさんは「ユーザーに寄り添ったアプリを完成させることが目標だと意識し直すことができた」、Nさんは「デザイナーさんが視覚化してくれたおかげで、プロダクトに対する深い理解とユーザー体験に真摯に向き合うことができた」とコメント。また、デザイン的なアプローチの数々が、プロジェクトの方向性を決める上で大きな役割を果たしたと答えました。
これらの事象は、「デザイナー」がプロジェクトに参加する際に期待されていることと同時に、発揮できる価値ではないでしょうか。プロダクトの表層的な面をビジュアルデザインする以上の効果をプロジェクトとそれに携わるメンバーに与えることができることを、Wさんは入社前の段階で体感できたと思います。

Wさんへのインタビュー

チーム唯一のデザイナー職内定者として優勝に貢献したWさんに、自身の役割や課題解決のプロセス、コミュニケーションについて伺いました。

Q.まず、ハッカソンに参加することになった時の気持ちを教えてください。

エンジニアの方々との協働は初めてだったので、うまくコミュニケーションが取れるかどうかが少し不安でした。ただ、それを上回るワクワク感がありました!!

Q.プロジェクトでの自身の役割について教えてください。

MiroやFigmaといったツールを使用することの提案や、アイデア出しの際のカスタマージャーニーマップの活用、ストーリーボードやワイヤーフレームを用いた、アイデアの具体化などです。最終的なプレゼンのスライド制作、動画編集も担当しました。デザイナーとして終始大切にしていたことは、ユーザー目線を常に忘れないことです。

Q.チーム内で唯一のUIデザイナーとして、どのような課題に直面しましたか?

3週間という短い時間の中で、どれだけの機能を実装できるかがわからず、どこまでUIに反映させるかを悩みました。すでにリリースされているさまざまなフリマアプリを参考にしましたが、機能が非常に多く、ハッカソンにおいては必要な機能を見極めることが重要だと感じました。

Q.その課題をどのように克服しましたか?

チーム内で相談しながら松竹梅で機能を分け、最低限の機能から実装することで、要所を押さえた完成度の高いプロダクトを制作することができました。実装の難しさなどは、エンジニアの方々に見積もっていただきました。また、実装できなかった機能は、見た目だけ作る(押せないボタンなど)といった解決方法を取りました。

Q.他のチームメンバーとのコミュニケーションや協力はどのように進めましたか?

MiroやFigmaなどの使用を提案したことで、視覚的にわかりやすく情報伝達ができたと感じています。ミーティングがスムーズに進みました。タスクに関しては、エンジニアの方からGithubの使用を提案していただき、そちらでコミュニケーションを図っていました。使い方なども丁寧に教えていただき、感謝しています。

Q.あなたのデザインがプロジェクトにどのように貢献したと感じていますか?

ユーザー目線やUXを大切にすることで、本当に利用したい!と思えるサービスまで作り上げられたところです。また、UIデザインも丁寧に制作したことで、展示の際に「使っていて心地良い」と感じていただけたかなと思います。

Q.審査員からの評価で特に嬉しかった点は何ですか?

UI/UXやユーザー目線について、審査員の方に高く評価していただき、デザイナーとしての役割を果たせたと感じられました。私自身が評価されたことはもちろん、「デザインの力」も認められたように感じ、いちデザイナーとして嬉しさを感じました。

Q.このプロジェクトを通じて得た学びやスキルアップについて教えてください。

実際に動くアプリのUIを制作することが初めてだったので、非常に多くの学びがありました。取引の詳細な流れを詰めきれていなかったり、さまざまな状態を考慮できていない不完全なUIを作ってしまったりなど、未熟さを感じる場面が多くありました。しかし、それらと一つ一つ向き合うことで、実際のサービスのUIを制作する上で必要な視点が身についたと感じています。また、多くのフリマアプリのUIリサーチを広く行ったことで、UIの引き出しもかなり増えたのではないかと感じています。

Q.最後に、ハッカソンに参加した感想を教えてください。

自分がFigma上で作ったデザインが、実際に使用できるアプリケーションになったとき、心から感動しました。LINEヤフーのデザイナーとして、多くの方々に実際に使われるものを作ることが、本当に楽しみです!

最後に

今回の記事を通じて、LINEヤフーにおけるデザイナーの存在感と、チームでプロダクトを作り上げる醍醐味をお伝えできたと思います。Hack Uでの成功事例は、LINEヤフーが求める人材の一例であり、今後彼らが実際のプロジェクトに参画し活躍することで、ユーザーの皆様により良いサービスを提供できるのではないでしょうか。

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